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7 ケツイ


ガチャリ‥‥と音がした。
結局、パーティーの後も土方からは連絡も来ず、二日がたとうとしていたところだった。


もちろん、俺からは連絡しない。



ギッと多少の音を立て、リビングへのドアが開いた。
疲れた顔をした土方が現れた。


「悪ィ。今日すぐ寝ていいか」

「どうぞ」


久しぶりに現れて、それですか。
俺ん家は便利なホテルですかあ?

土方は風呂に直行し、しばらくするとシャワーの音が聞こえてきた。
‥‥なんか思ってたのと違う。
次にアイツを見たとき、俺、どうなんのか想像してた。
責めるのか、泣くのか、問いただすのか、縋るのか。
だけど、今の俺は。
心が氷に包まれたように冷めきっていた。
もう、いいわって。
なんだか疲れた。
ドキドキしたり、ワクワクしたりってなんだったっけか。
全て−−−忘れた。


どーでもいいや。

俺を見ない土方なんて、いらない。



「お前、寝ないのか」


風呂から上がった土方が聞いてくる。


「ん−、今、原稿ノッてるからもう少し起きてるわ」

「‥‥そうか」


一言残して、寝室へと消えていった。
さっすが副編集長。
その辺の創作のことは理解が早いよね。
あれ?
でもなんか久しぶりかも。
お前は寝ないのかって。
いつもは一人でさっさと寝ちゃうじゃん。

ま、気にすることじゃないか。

今はとりあえず目の前の原稿。





そして、俺はある決意をした。




20090609


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