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どうしたの、土方。
お前らしくない。
仕事のほうが優先のお前が、ほっぽり出すなんて言葉似合わないよ。

‥‥‥ああ、そうか。
お前も、少しは残念がってくれてたってことかな。

そう思うと嬉しくなって俺も土方を抱きしめ返す。


「銀時?」

「仕事忘れるくらい俺のこと好きなんだ」

「え?バッ、ま、まあそれはだな‥‥」


ピルルルッピルルルッ


機械音が二人の間で鳴り響く。
これは多分仕事の呼び出し。少し甘いような時間まもう終わりの合図だ。


「土方だ。‥‥ああ、すぐ行く」

「またお仕事ですか」

「‥‥まあな」

「んじゃね、お仕事頑張ってー」


ヒラヒラと手を振ってそのまま表通りに向かう。
顔見たら寂しいから後ろは向かない。
そう思ってたのに、俺の前に立ち塞がった土方に壁に押し付けられ、キスされた。
荒々しく性急な、キス。


「んんんッッ」


すぐに離れたけど、かぶりつくように求められた唇が、熱い。


「なに」

「お前、このまま屯所に行け」

「へ?」

「話は通しておくから俺の部屋で待ってろ。このまま野放しにしといたら、またフラッとどっかへ行っちまうんじゃねぇかって仕事どころじゃなくなんだよ」

「‥‥‥いいのかよ」

「いいも悪いも俺がそうしろっていってんだからいいんだ」

「んじゃ、そうするわ」


いつもは機密書類があるからとかで滅多に入れてくれない土方の私室。


「じゃあ後でな。ちゃんと大人しく待ってろよ」

「何か勘違いしてない?俺は立派な大人ですよーお子ちゃまじゃあありませんよー」



笑いながら先を行く土方を、見送ってから空を見上げる。
相変わらず空気は冷たいが、いつの間にか雪は止んでいた。





クリスマスなんて、別に楽しくなんてないと思ってた。







だけど俺は今、道行く奴らと同じ。






きっと、嬉しい顔、してんだろうなあ。






きっとお前も。






今なら言える。






みんなに、HAPPY MERRY X'mas!
幸せを。



20091224





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X'masは心配性土方くん。土方を心配させるのは楽しかったです♪


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あきゅろす。
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