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ムカつくからサングラスを奪ってやると、あっという間に押し倒され、はだけた胸元に手が差し込まれる。胸の突起を何度も何度も緩く刺激されれば、もっと強くして欲しいと思ってしまう。


「ば、んさい、それじゃなくて、もっと‥」

「もっと‥‥なに?ハッキリいわないとわからないでござるよ」


ああ、もうダメだ。
んなこと言われて本当ならムカつく筈なのに。
万斉の欲に濡れた瞳を見てるだけで。
熱くなった箇所を感じるだけで、嬉しいと思う自分がいることに大概呆れてくる。
でもそれでもやっぱり、気持ちも身体も止められない。


「はッッ、万斉ッ、もっと強く、口で吸‥え‥」


そんな言葉をいってしまう自分。


「承知した」


熱い口腔に突起を含まれ、チュウと吸われれば求めていた快感に身体が震える。
ん、でも今日はなにかがまた刺激を与えてくる。


「な‥‥に‥‥‥」

「ん?どうした、晋助」


顔を上げた万斉の顔を見ればいつもと違うものが顔についている。


「コレ、くすぐってぇよ」

グイッと髭を引っ張るとくすりと笑われる。


「くすぐったいのではなくて気持ち良いのでは?」


そういって髭で臍の辺から胸の飾りまで撫で付けられれば、快感に背中が弓なりに反ってしまう。


「んんんッ」

「ほら、気持ちイイ」

「ばっ、だいたいいつまでんな格好、してんだ」

「ん、これ?拙者今日はサンタクロースのつもりだから」

「プレゼントは用意してあるんですか、サンタクロースさんよぉ」

「勿論。プレゼントは拙者でござるよ」

「サンタもお前でプレゼントもお前かよ。しけてんな」


全く。こいつの考えることといったら俺の想像をいつも超えてくれる。


「なにを言う。一石二鳥ではござらんか」

「じゃあ何か、サンタってのはエロくてすぐ人の上に乗っかって来る奴のことか」


生真面目に答えている万斉に思わず笑みがこぼれる。


「晋助専用サンタでござるよ」


チュッとキスをされたが、どうにも髭が鼻をくすぐり邪魔でしょうがない。


「もう、ほんとこれ取れよ。とらねぇんならここで終いだ」

「わかったでござるよ、では今から河上万斉に戻るでござる。そしたら‥‥‥容赦はせぬぞ」

「上等だ」



ニヤリと笑った顔にゾクリとしながら言葉を返す。







こんな日にはたまには素直になるのもいいかもしれない。








たまにはいつもの自分を忘れて。








欲望に忠実に。

心にあふれるものに素直に。







特別な夜はまだ、始まったばかり。












20091224





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ありりのりぃ。
万高だけちょっとエチーな雰囲気になっちったf^_^;
まあ、いいか。



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