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紐ぱんさい!!


「晋助さまぁ〜〜!!ココこれっ見てくださいっ」

来島が何やら本を片手に持ってきた。

「なんだ、朝っぱらから」

食後の熱いお茶をすすりながら、来島の持っている雑誌に目をやる。


ブブゥッッーー!!


見せられたものに衝撃をうけてお茶を噴き出してしまった。どうみても万斉だろうと思われる男のパンツ姿。が、本に載っている。

「な、な、なんだコレ!」
「どう見ても河上ッスよねぇ〜!や、たまにやるんすよ、この雑誌。芸能人のヌードとか、特集で」

なにがどうしてこんな事態になってるのかはわからないが、パラパラと他のページを開いてみると、確かに男の裸があちらこちらにある。

「すっげえな、コレ。女でもこんなもんみて喜んでるもんなんか」

男性向けのようにいやらしさはないが、グラビア本のような雑誌。−−−そこに、なぜ万斉。

「そりゃそうっすよ!アイドルやスポーツ選手とか有名人ばかりですからねぇ!!この特集の号は毎回激売れで手に入れるの大変ッス」

夢見るような顔で楽しそうに語る来島を見て、女もすげぇな、なんて思う。
確かに隣の記事を見ると万斉が敏腕音楽プロデューサーとして書いてある。
だが、しかし。
なんでこのパンツ。
あいつはいつもピッタリとしたパンツをはいているが、ここまでは‥‥

「晋助さまぁ、ところで一つ疑問に思ったんすけど」

「ああ?」

「河上って下の毛、あるんすかコレ」

確かに。
写真は際どいパンツにしては綺麗に隠れている‥‥‥てかこんな無いもんだっけ?
つーか、おい待て来島。

「‥‥‥‥なんで俺に聞くんだ」

「えー?だって晋助さまならいっぱい見てるからわかるかなあって‥‥‥あ。」

「俺がどこを見てるって」

「あ〜〜〜〜‥‥あっ!!アタシ、用事があったの思い出したッス!!じゃあ、これで!よかったらその本、晋助さまにあげます!!」

そういい置いてあっという間に去っていってしまった。

「来島のやつ、逃げやがったな」

まさか、そこまで知ってるなんて思いもよらなかった。
いつ感づかれたのだろう。

「ったく、アイツがどこでも盛っからだ」




☆☆☆




「晋助、今帰ったでござるよ」

そういって、襖を開け見せた万斉の顔に例の本を投げつける。

「タタッ‥‥なんでござるか、いきなり。ああ、もう発売されたでござるな」

「なんだソレ。そんな下着が趣味だったんかよ」

「いやいや、まあ、悪くはござらんが。これを履くとお通殿のタイアップしてる下着メーカーがよい宣伝になるのでというからはいてみたまで。さすがに全裸とまではいきたくなかったでござるからな」

「へー、お通やらのためにそこまですんのかよ」

何だかムカムカしてくる。

「ん?まあ、それだけではないが‥‥‥他にもいろいろあって」

「すっげえ、売れる雑誌らしいじゃねぇか。よかったな、ファンが増えて」

厭味だってわかってはいるが言わずにいられない。

「晋助、妬いておるのか」

「ほいほい、体、曝してんじゃねぇよ‥‥‥俺にだけみせりゃあいいんだよ」

我慢ができない。
他の女達がコレ見てキャーキャー騒いでるとこなど。

「晋助の口からそんな言葉が聞けるとは‥‥‥ちょっとやってよかったでござるな。無論、そういうなら今後はせぬよ」

いいたくはなかったが、はっきりしとかないと、知らないうちにどんなことになってるかわからないのは嫌だ。
ああ、あと。そうだ。

「おま、あー、毛」

「け?」

「そ、それ見っと全然生えてなさそうじゃねぇか。そん時どうしたんだよ」

気になってしょうがない。だって記憶では、その‥‥もう少しあるから。
ダァーッ何いってんだ俺ァ。

「ああ、流石に撮影ともなると余分な部分は剃ったでござるよ。覚えてない?エッチしたとき、晋助チクチク気持ちいいっていってたの」

「へ?」

気持ちいい?頭をめぐらせる。


『ぁあッ、万、斉、な、んか尻、にあたるッ』

『ん?ああ、生えかけだから。チクチクするでござるか?痛い?』

『んな、こと、ないっ。チ‥クチク、あたって、気持ちいっ』

『フッ、じゃあもっとしてやるでござる』

『アッ、アアッ』


‥‥‥‥思い出した。
なんのことかわかんなかったが、んなことがあった。アレはこの写真のせいかっ!!
思い出して顔が熱くなる。

「晋助、顔が真っ赤。かわいい」

「うるせっ」

「あ、その時のお土産忘れてた」

バタバタと万斉の姿が消え、戻った時には大きな袋を抱えて戻ってきた。

「これでござるぅ!」

バサッとひろげられたのは、色とりどりの、隠す面積が小さそうな、パンツの山。

「‥‥‥‥ナンダコレ」

「宣伝に協力したかわりに貰ってきたでござるよ!!特注で拙者のデザインしたパンツも何枚かあるでござる!!大丈夫、晋助なら下の毛も薄いから剃る必要もないでござるよ!ほら、これなんかどう‥‥‥ブハァァァッ」

「てめぇは一遍、死んでこい!!!」

殴られて赤い紐にしか見えないパンツを握りしめ、鼻血を出して気絶している万斉を残し、部屋をでた。

「‥‥‥ったく。なんであんな変なヤツ好きになったんだか‥‥」

だけど、そんなヤツでも、好きは好き。

貰った雑誌をそっと握りしめ、空気を吸いに外に出た。







−−−−−−−−−−−

お疲れ様でした。
万斉かっこよくないですね(笑) 本当はもっと際どいパンツにしようとしてたからこの文章‥‥まあ、いいか。絵のパンツだとちゃんと隠れてそうです。

晋助はきっと渋々ながら はきそうな気がしますけどね!
わけわかんない文でごめんなさいっ。こんな絡みが好きなんです☆

企画ではパンツがいっぱいみれて楽しいですf^_^;

20090910



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