おもいのほどは‥
「晋助‥‥可愛い」
サングラスを外した万斉の瞳は綺麗で。
見つめられるだけで反応してしまう自身がいる。
「ふっ‥‥‥あっ‥‥」
お互い裸で触れ合う体温。心地良すぎて、溺れてしまいそうになる。
「万斉、ちょっと待て」
不思議そうにしている万斉を、布団に横にさせる。
「今日は、特別だ」
そういって、万斉のものに舌を這わせた。
「し、晋助っ」
慌てる万斉なんて面白い。それだけでやる価値がある。
裏筋を丁寧に舐め、袋をしゃぶりながら竿を手で扱く。
先走りの体液があるので手の滑りがよく、擦るとイヤラシイ音がする。
指を頭の部分にあて、ぐりぐりと動かす。
いつも、万斉がこうしてくれるとすごく感じる。
「はっ‥‥‥ 」
吐息が漏れ、足に力が入った。感じてくれると思ったらますますその行為に夢中になってしまう。
口に含むと少し苦かったが、それすらも愛しく思えて。
「晋助っ‥もう離せ」
「や」
口に含んだ部分を吸い上げ、含むことが出来ない部分は指で追い立てた。
「くっ・・もう出るっ」
髪に添えられた手に力が入った瞬間、口の中が青臭いものでいっぱいになった。
「無理しなくていいでござる」
そんなこと言われると余計に頑張りたくなる。ゴクリと飲み干し、まわりをキレイにしてから万斉の顔のほうまでのびていく。
「たまにはいいだろ」
チュッと軽く口づけ。
頭を胸に抱かれる。
「たまにはいいでござるが‥‥‥こんなこと、どこで覚えた?拙者、白夜叉がいってたことが気になるでござるよ。正直、妬ける」
「いいだろ、そんな昔のこたぁ。だいたいそんなこと言ってたらなぁ、万斉。お前ェだって来る者拒まずだったらしいじゃねぇか。そっちはどうなんだよ」
ついでに言い返してやる。知ってるんだぜ。取っ替え引っ替えしてたの。
「うっ‥‥‥そ、それは、晋助を抱く前のことでござる。心があるのは晋助にだけでござるよ」
ほら見ろ。
「認めてんじゃねーよ、バカ」
「晋助、妬いてくれてるでござるか」
バカ呼ばわりされてんのに、何、喜んでるんだこいつは。
「ふん、んなわけあるか」
くるりとそっぽを向いてやる。
「そんな姿もかわいいでござるな。こんな誕生日なら大歓迎でござる。拙者は晋助に会えてよかったでござるよ」
熱いキスを素直に受ける。
「んあっ‥」
唇は首筋に落ち、指は胸の突起をグニグニと刺激している。
「しかし、惜しむは拙者が晋助の初めてではないことが悔しい‥‥」
長い指がそろそろと後ろをさぐり、入口をつつく。
「ばっ!そんなとこ誰が他の奴にさわらせっか」
「え??あの二人のどちらかとやっていたのだろう?」
動きが止まり、まじまじと顔を見られる。
「俺ァ、誰かにやられるなんてごめんだよ。抱いたことしかねぇよ」
「白夜叉を抱いたでござるか?晋助は筋肉質なほうが好み‥」」
パァン!と頭を叩く。
「ちげぇーよ!桂だ桂。」
「やっとどちらか判明したでござるな」
−−−−−あ。
「しかし、晋助の初めてが拙者のものであったなんて感激でござる。慣れた風に誘うからてっきりやったことあると思ってたでござる」
そうしないと、最初俺を抱こうなんて思わなかっただろうが。
「ここは、拙者だけでござるな」
腰を引き寄せられ、秘部を高く差し出すような恰好にさせられる。
「んあっっ」
舌でひだを拡げるように舐め上げられ、ついには熱い舌先が入ってくる。
暫く抜き差ししていたそれは指に変わり俺を責めている。俺自身もその刺激で蜜が溢れ、潤滑剤としての役割を充分に果たしている。
「あっ‥‥や‥ば‥ん‥さい、早くっ‥ぃ、れてっ」
「晋助は淫乱でござるな。あまり拙者を煽るな。歯止めがきかない」
熱い猛りが押し付けられる。
「ぁああっっ」
「くっ‥‥晋助の中は、熱くて狭いでござる」
徐々に内部を侵しながら掠れた声が聞こえる。
「へ‥んな、ことばっかいうな‥」
「晋助が拙者を変にさせるでござる」
前に手をのばされ、猛っているものを擦られる。
刺激が強くて頭の中がチカチカした。
「晋助」
激しい律動が始まり、容赦なく突き上げられる。
「中で‥だせっ‥‥」
今日は万斉の全てを感じたい。
「くっ‥‥!煽りすぎだといっている‥‥」
「あぁぁッ、も‥イキそッ」
「拙者もだ」
中のモノが一段と大きくなり、激しさを増した律動、そしてビクビクと俺の中に万斉のが注ぎ込まれたのを感じ、俺も果てた。
もちろん、そのまま終わるわけもなく二度、三度と続けざまにイかされることになったのはいつものこと。
汗と精液でべたついていたが、動く気になれず荒い息を整えていた。
「今日はどうしたのだ。えらく情熱的でござるな」
「んだょ、なんか文句あんのか」
「いやいや。拙者はうれしいと言っているのでござる」
「じゃあいいだろ。−−−‥あー、だりぃ」
「今日はここに泊まっていくとよいでござる。連絡はもうしてある」
「準備がいーな、オイ。テメェ最初からそのつもりだったな」
「体調気遣ってでござる」
言い張ってるし。変な奴。
「んなら、ちょっと‥‥寝かして‥‥く‥れ‥‥」
猛烈に睡魔が襲って来た。
「ゆっくりするといい。ハァー拙者、なんだか晋助にますますメロメロでござるな」
なんだ、それ。
メロメロってなんだよ。
んなこといったら、俺だってメロメロだよ。
知らないだろ。
お前より先に、メロメロだっつーの。
絶対、いわねーけどな。
終
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