愛のメモリー 3 「おい」 「おい!!」 物思いに耽っていると、目の前に晋助が、いた。 「どうしたでござるか」 「お前‥‥‥なんっか、いかがわしい顔してたぞ。また変なこと想像してたろ」 蔑むような目をして拙者を睨んでいる。 「そんなことはない。拙者は、純粋に晋助との愛のメモリーを反芻していただけでござる。晋助は覚えているか?初めてHした日の‥‥ぶっっ」 顔に、晋助が持っていた分厚い地図帳が降ってきた。 「イタタ‥‥晋助は乱暴でござるな」 「うるさい!そんなことぺらぺらしゃべんな!いくぞ。次の打ち合わせだ」 そう言って先を歩く晋助の顔は耳まで真っ赤。 大事なひとは前よりもっと大切な人となり。 毎日毎日増えてゆく。 二人の大事な、愛のメモリー。 終 20090627 →あとがき [*前へ][次へ#] [戻る] |