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妄想メモ
殺意☆万高


「晋助ッ‥‥‥‥」

両の手を、その細い首に回した。力を入れても晋助は抵抗しない。
それどころか満足げに、笑った。

先程まで込めてた力が、その表情を見たら抜けてしまう。

「ゲホゲホッ‥‥ん、だよ。殺す気なら手ぇ離すんじゃねぇよ」

手を離すと掠れた声でそんなことを言う晋助に苛立ちがつのる。
晋助が、わからなかった。

「何故抵抗せぬのだ」

「別に‥‥お前になら、いいと思ったからだ。そうしたら俺はずっとお前のココに残れっかなと思ってな」

拙者の胸元に手の平をあて、また笑う。今度は寂しそうに。

「ならば何故拙者一人のモノになってくれぬのだ!」

拙者を好きだといいながらも他の男と通じる晋助が憎かった。
嫉妬した。
ただ一人の人にはなれぬのか、と。
その言葉は誰にでも言っているのではないのかと。

「さあな」

いつもはぐらかす。
手に入れたと思ってもスルリと抜けていく。


それに、耐え切れなくなる。








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晋助は晋助で不安なんですよ、きっと。
ボカロ歌詞から妄想第一弾。

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