小笠原:ああ、男のロマンが…… (膝を抱え、遠くをみつめる) 高遠 :ちょっと義光。いい大人が体育座りなんかして、いったいどうしたのよ? 祐一 :そっとしておいてあげてください。オガ先輩、18禁小説に出してもらえなかったことに、かなりショックを受けているんです 高遠 :あら。さなげさんに袖の下を贈って、出してもらえるように根回ししていたんじゃなかったの? 祐一 :それが、栗きんとんだけ巻き上げられて、閉め出されてしまったようですよ。慌てて18禁小説の扉を開けようとしたんですけど、開かなくて。 ……あ、オガ先輩の隣に、誰か来ましたよ 大志 :もも畑なし畑に、いつのまにか18禁小説が増えている。15禁のオレなんて、ハルの口の中にベロも入れさせてもらえないのに…… (小笠原の隣に座り、膝を抱える) 晴 :タカ先輩、ユウイチ。あれ、なんとかして。タイシ、ノベルページに18禁小説の扉をみつけてから、ずっとあんな調子なんだよ 高遠 :なんとかしてって言われてもねえ 祐一 :あ、松浦の隣にまた誰か来ましたよ ゆずる:え、ベロを入れるってなんですか? キスって、唇をくっつけるだけなんじゃないんですか? (呆然とした表情で大志の隣に座り、膝を抱える) 斎 :おい、ゆずるに恥ずかしいことを吹き込まないように言ってくれ。あいつ、あんたの義弟なんだろ? 晴 :俺だって、できるもんならやめさせたいよ。ってゆーか、お前、誰? 祐一 :あ、僕知ってます。以前にここで、オガ先輩と立ち話してましたよね。「ヘタレ攻め」の、前柴斎さんです 晴 :じゃあ、タイシの隣に座ったのは、彼氏の中井ゆずる? 高遠 :ひょっとして、18禁に閉め出された15禁小説の攻め達が、あそこに勢揃いしてるのかしら。全員、体育座りで? 祐一 :あ、また誰か来ましたよ 亮太 :みんなはいいよなー。15禁とかいったって、告白したりキスしたり、相手とそれなりにイチャイチャさせてもらってんじゃん。それに比べて、俺なんてさ。俺が好きな人って、誰だったか覚えてる? (ため息をつきながらゆずるの隣に座り、膝を抱える) 晴 :え、リョウって攻めだったのか? 相手は誰だ? 高遠 :亮太の場合は、まずそこからよね 斎 :で、どうするんだ。あいつらをあのまま、ずっと座らせておくのか 祐一 :どうしましょう? 晴 :お、俺、とりあえず、さなげさん呼んでくる……! end. 2017.3.21 ……オチを考えていませんでした。年齢制限にはくれぐれもご注意くださいm(__)m |