曇り七夕(BFB)
突発的な七夕ネタ
何故か学パロ←
フランは屋上に向かって暗い校舎内を歩いている。
…と言うのも今日は所属している天文部で天体観測をするとか…
「あーぁ、曇ってて星が見えないじゃないですかー」
そう言えば、曇ってたら中止でしたっけー?
ぼやきながら屋上の扉を開き、ある一角を目指して歩く。
其処には毎年この時期になると笹が飾られて、生徒達は自由に短冊をかけていくらしい。
小学生みたくて馬鹿馬鹿しいと思いつつ、今年は参加してみる。
近付いて行くと、1つの人影を見つけた。
「…あれー?ベルセンパイ?」
「…ん?ぁあ…カエル?」
フランはベルが素早く紙切れをポケットに仕舞うのを見逃さなかった。
「何ですかーそれは?」
「何でもねーし。お前こそ何なの、その紙切れ」
右手を指差しながら言われ、慌てて見てみると親指の隙間から白い紙切れが顔を出していた。
そしてそれをベルはさっと奪い取る。
「…あ!!」
駄目です…そこには…
ベルはその文字を読むとポケットに紙切れを仕舞い込む。
「返せ泥棒ー」
「ちょ…ちょっと待ってろ」
そう言ってさっきポケットに仕舞い込んだ自分の紙切れとペンを取り出し、一言付け足してフランに渡す。
「ほれ、これやるから我慢しろ」
そのままベルはその場から去って行く。
「返してくださー…「そんなの飾る必要ねーから。さっきオレがあげた紙見とけ」
そう言い捨てて走り去って行った。
センパイの声が震えてたな、とか考えながら紙切れにそっと目を通す。色々書き直した跡だらけで読みにくかったけど
“フランと一生一緒に居てやる。幸せにしてやる。Ti amo Fran”
だけははっきり読み取れた。
「…馬鹿堕王子っ///」
ミーは憧れの大好きなセンパイ…
"ベルセンパイと一緒に居たい"
って書いただけなのに…
予想外の返事に嬉しくて笑いそうになるのをこらえて、空を見上げる。
相変わらずの曇った空模様だったけど、フランの心は晴れ渡っていた。
恥ずかしさと嬉しさで火照った顔を夜風で冷やしながら、ゆっくりと帰路につく。
愛する人に貰った大切な"紙切れ"をポケットに仕舞いながら…
―――後書き
ぐはっ
駄文失礼しやした<(_ _)>
勢いだけで書きました←
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