面倒臭いけど(BF)
―ガンッ、バキッ
「カエルー♪」
ハイテンションなベルはフランの部屋に侵入。
「あのー…
ミーに何の用ですかー?
てか今ドア壊しただろ、堕王子」
それに比例してフランのテンションは急降下。
「…ホント何の用ですかー?」
ベルには興味ない、と言うようにさっきまで向かい合っていたパソコンに視線を戻す。
「お前、んな難しい顔して何してんの?」
いつものポーカーフェイスが多少歪んだのをベルは見逃さない。
「…この間の報告書ですよー
センパイったら、疲れたとか言って書かなかったじゃないですかー」
だから仕方なくミーが書いてやってるんですー、とか小言を言ってるフランを横目にベルは彼の前からキーボードを奪い取る。
「…あ、何するんですかっ」
「ちょっと待ってろ」
―カタカタカタ…
もの凄い勢いで文字が打たれていく画面をフランは唖然とした顔で見つめている。間抜け面、と内心笑いつつベルは文字を打ち出していく。
「…あ、」
「ししっ、終わったぜ♪」
「…センパイ、報告書書けたんですかー…
てっきりタイピングとか出来ない人かと思ってましたー」
「は?王子に出来ないことなんかねーし」
「うわー。この人、26な癖に自称王子とかー…
めちゃくちゃ引きますー」
「…うるせーな」
「で、結局用事は何ですかー?」
あからさまに嫌な顔で訊く。
そんなフランを見てベルはしし、と短く笑う。
「王子、任務なくて暇だからカエルで遊びに来た♪」
「はぁ…どこまでもガキな堕王子ですねー
ミー、暇じゃないんでー」
「嘘つくなよ、今王子のおかげで暇になったろ?
お前が任務ないのオレ、知ってんだぜ?」
「すt……ぅ、」
ストーカー、って言ってやろうとしたら唇をセンパイのそれで塞がれた。
「…っはぁ、
センパイ、何がしたいんですか」
「何がしたいか、って?
じゃあ、ヤっていい?フラン…」
わざといつもは呼ばない名前で呼んでやる。フランは自分の顔が熱くなっていくのを感じて俯いて悪態をついてやる。
「…変態堕王j……ちょっ」
言い切る前に肩に担がれ、そのままベッドに運ばれる。
「何、お前。
顔真っ赤で超そそるんだけど♪」
フランの耳元で囁いてやる。
「〜〜〜ん、も、好きにしたらいいじゃないですかー//」
こうなったらもうセンパイのことは止められないな、と経験上知ってることを憎みたくなる。
「じゃ、いただきまーす♪」
この後、フランはベルに美味しく頂かれたらしい…
―面倒臭いけど
(うわー、せっかくの休日でしたのにー)
(別にいいだろ。何だかんだ言ってノり気だったじゃねーか)
(…ぅ)
※裏直前強制終了でした(笑)
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