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・11/02/07 森 encounter:ヴィント
昨夜は頭がおかしかったに違いない。一人を殺したというのに、帰り道にもう一人殺し、そして口封じにもう一人を殺そうとさえしていた。
そして運悪く、その最後の一人が実力者の一人であったのだから、尚更馬鹿な事をしたと思った。森の中での出来が悪かったのも原因の一つであるが。

奇襲が失敗した後は、どう殺せば良いのかわからなくなる。ましてや、戦いを知った相手をどう殺せるかなど知れる筈もなく。取り敢えずは東方で造られる、所謂カタナというのがいかに危険かというのを理解した。あれの切れ味は尋常なものではない。奇襲は失敗すると大変な事になる教訓だ。闘技場で練習あるのみ。

と、先程から私は何を書いているのだ。相手の気まぐれが無ければ確実に私は死んでいた、殺されていたというのに何を暢気な事を。そして、二人も殺して。

最後には金さえ受け取ってしまった。罠なのか否か、何もわからなかった。殺そうとした相手だったが思わず礼を言ってしまい、酷く滑稽だったと思う。

もうどうして良いのか、わからなくなってきている。捕まるのすら、時間の問題になってくるだろう。あの嘘をどこまで信じれば良いのか、もうわからない。


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