[携帯モード] [URL送信]
・11/03/09 森 encounter:ダートラディア/ラクリモーサ/マグノリア/エレナカレン
痛みは治まってきた方だ。多分。エレナカレンのお蔭である。

結局殺そうとして、失敗して、何故か殺されそうになって、何故かあの仲介屋が居て、エレナカレンが来て助けてくれて。目的すら忘れそうにもなっていた。私は、誰でもいいからと殺そうと思ったんだ。

あの者には一発も弾が当たらなかった。私の腕が落ちたのか、相手が相当な者だったのかは測る事が出来ず。手負いだったようにも見えたが、あれは何か。分からず終い。

あの女には、また深く入られた。妨害、ではなく楽しむ為に私を殺そうとしていた。理由を問いながらも、それを切り捨てて。私の内から崩そうとしたのか、真実は不明だが最後に私が待たずに追撃したのが痛く響いた事で。
殺しは遊びに過ぎないのか。要求を満たす意味合いでは同じだろうか。誰かを満足させる事。その誰かとは本当に誰でも良く、例え自身だとしても。犠牲者は、自身以外の他人として。
けれども、私の行為は根底に意味を持たないものだと知っている。知っているが認めたくはない。いや、止められないのだ。理由は分からない。ただこの突き動かされる衝動とも言える想いのままに何度も繰り返し、そして私を拾って殺し方を教えてくれた彼等さえも殺してしまった。

あれを見た日から、全部狂ったんだという確信はある。あの、ただの赤ではないものを。
他人に壊されたのか、自分で壊れたのか。嘘であると認められない私がいけないのか、最初の赤禍ツがいけないのか、母さんの嘘がいけないのか。要因はそれら全てという事すら有り得た。

何も、治ってなんかいなかった。

友達って言ってくれた。それでも私はエレナカレンを一瞬でも殺そうとした。何も治ってなどいないし、変わってもいない。
ジャックは自警団に吐いたのだろうか。少しだけ、街に戻ってみようと思う。

もうまともに生きれないから捨てたというのに、また戻るのは気が引けるけれども。

仕方無いか。


[↓old][new↑]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!