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・13/03/30 広場 encounter:レイン/アウロラ
広場に掲示板見る為に立ち寄って、そうしてから酒場。あの時食ったまるごとニンジンオムライスを単品で一つ。ブレイブ・ブルを計五杯。六杯目を注文しようとして、今に至る。

……


書ける、んだけどな。

確か、広場にただ掲示板の確認へ向かおうとしたんだ。そこであの翼が見えて。身長では判断してねぇって。多分。話す事、つっても日程の話なんだけどさ。それをちょっと話してから帰ろうと思って声を掛けようとして。話し込んでいたのは見えていたが、誰だか分かって、形容出来ねぇ感情に見舞われたよ。ああ、お前か、ってな。
目的はそれだけだ。掲示板の確認と、後で手紙送る為の言葉。そして地図書いてもらって。それだけだ。

他愛もない話もしたっけな。途中で花見に取っておくのも良いかとは思ったけど、やっぱ少し語っちまって。そうだよな、あの広場が、初めて会った場所で。今度は、って。一年後は、なんて。

約束は、嫌いなんだけどな。俺って全く守れない奴だったから。結構引き摺るからさ。あ、オデットにも早く奢ってやらないと。でもちょっと考える必要もあったっけ。下調べは出来てっけど。ともあれ、出る前には約束を全て、解消してから。

けど、一年、か。これは、本当に。守れそうにないかもしれねぇ。強がりで言ったけど。でも、最後の言葉もちゃんと俺の耳は聞こえていたぜ。


分かってるよ。生半可な意思ではない事くらい。けれど、角なし如きが刃向かって、闘争のみに生まれた機能を発現させた俺に勝てんのかよ?いや、勝てるじゃねぇか、生きれんのかよってさぁ?笑わせんな。足腰弱いんなら直ぐに躍り疲れて、掬われるぜ、命諸ともな。
甘い考えを許容した、いや、そもそも甘いとは考えてねぇか。けど、全て分かってねぇのは俺だけじゃねぇとは思うんだよなぁ、レイン。さぁどうなるか、この罪を見る目が本物ならば、罪を殺す断罪者に向けられるこの殺意の意味を自ずと理解するんじゃねぇかな。事実が虚空であるなら良いな、勘違いで、間違いだったら。けれど薄々感じてるんだ。

角なしが断罪者、アリアンロッドならば。

そのアリアンロッドが罪を抱えていたとしたら。


誰が裁く?






大丈夫だ、言った筈だ、全部さ。いつか、笑い話になればいいって。笑い飛ばせるような、そんな話にさ。

けど、巻き込んで、巻き込まれた奴も笑っていられるようにってのは。

すまねぇな。


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