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・14/02/24 喫茶店 encounter:リーゼロッテ/ディアナ

雪が、降っていた。六花の神殿でかまくら作りが行われていたらしくて、少し見に行ってみようか、と。完成品がどんなもんか、眺めるくらいは。

けど、驚くほど寒かったから、ホットミルクでも飲んで温まってから向かうのも悪くないか、と思って。喫茶店に立ち寄ったら、リーゼとディアナが居た。
ディアナは本当に久し振り、ではあるかな。大会の事も知ってたようで、俺とリーゼが組んでた事も。リーゼは風邪、引いてなかった。良かった。コートは夜にでも返してくれる、らしい。

ってか、チーム名。チーム長耳の方がいいんじゃねーか、って。絶対に馬鹿にしてるだろ。ディアナとリーゼ。頭の上に手出して、二人で、兎の耳の真似して。ぜってー馬鹿にしてる。
それに、可愛い、は無い。断言してやる。寧ろカッコイイ、とかの方が好きなんだけど、それも馬鹿にされるし。リーゼに至っては噴き出して笑いやがった。絶対に許さねぇ。ディアナもろとも腕相撲で虐めてやる。

ディアナはネージュさんと一緒に、ハンティングを行った仲、ではあったらしい。そういう祭り、もあったな。行く機会を逃したけれど。彼女も、早く解放される事を祈るばかりだ。祈るだけ、でも足りないけど。

死んでない、俺、まだ死んでない。ケーキ食べさせてもらう、って機会、あんまり、ないよな。いや、女の子に食べさせてもらえる喜びとか、そういうあれじゃなくて、ってかリーゼも煽ってくるな。

ってか、最終的にディアナに強制的に食べさせられたし。


美味しかったから、いいんだけど。流石に、こっ恥ずかしい。


冒険、なぁ。その内、ユベでも誘って、かな。

ずっと、この先は無いと思っていた。ここが、この街が終点だと。

だけれど、この街が、スタート地点だ。


二人と一緒に、広場で雪だるま作り。まぁ、こういう日も、悪くはないか。
許されてなんかいない。ただ、何も知らない相手と笑い合って馬鹿やるのに、罪悪感が無い訳じゃない。

それでも、俺は、俺のペースで。

歩く様な、そんな調子で。




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