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・13/09/23 ニンア・ナンナ encounter:オデット


これで二回目ではあった。一度目はリコスと行った時で。その時には既に約束してたってなると謝罪を先に出した方が良さそうなんだけれど。特製パフェについて調べるうちにこんがらがり過ぎたんだ。ロンと会って、聞く内に。ただ、まぁイチゴが美味い、なんて情報は得られた訳で。ってか、王道ではあるだろうな。

オデットの仕事は早い時間で上がりだった。男一人で入るにはちょっと勇気が要る。美味いが重要。前には女の子と来ましたよ、とだけ主張しておく。天気が良くてオープンカフェに最適。
メニュー見る目がガチだった。本当に、甘い物には目がないってか。俺の奢りだから普段頼まないものを、らしい。俺の財布にも余裕があるし、なんて調子に乗っていた俺が馬鹿だったんだけれど。

思う事は増えたか、との言葉。鎖。全て悪い方向へと転がる懸念。関係性の全てが、仲間が、友達が、知り合いが。それこそこの街が。そういう最悪の懸念。全部、たった一つで。
嬉しい事も楽しい事も、全てその一点で、覆る。

そんな横で涼しい顔して店で一番高いイチゴパフェにベリー系のトッピング更には追加のアイスで「グラスが大きくなりますがよろしいですか?」って店員に確認取られる域とか、確実にこの子は奢ってもらうという状況を逆手に取って俺を貶めに掛かっている!いや、確かに命の恩人にも当たりはするし本当に感謝はしているけれど、これは、なんだ。
大人しく抹茶あんみつパフェの黒糖ソース仕立てを注文。

目を背ける事は出来ないのかという問い。色々な約束が鎖になりそうだ、という答えにならない答え。鎖?約束は、違う。けれど、楽しくて、あぁ、だから、鎖でもあるのかもしれない。結局それらは、千切れる。解決の仕方次第でそれらは、ただの糸になる。本当に?俺の言葉にすら自信は持てなかった。

最悪の可能性が最善の可能性。俺という存在意義を問う。


望ましいとは思わない。それでいい。


笑える結末。あぁ、アイツはきっととっても優しい。だからなのかな、それも鎖になるのは、嫌なんだ。絶対嫌だ、楽しい思い出だけで、いたいのに。


一目惚れ、片想い。気がないなら期待させない事、俺が惚れたら良い、なんて言ったけれど。その要素が無いなら。命を救った相手に入れ込む確率は高い、なんて、的確な。最低限二度、あぁ、三度は助けてるし。そういうもんなのかな。吊り橋効果。
一目惚れや好みの場合俺の気持ちは一切無視される。性格、感情、立場は関係無い。成程。

此処にオデットが居る理由の一つ。名前は聞けなかったけれど。嫌な出会いだな、橋で、なんつーか。
とても明るい人、か。どんな奴なんだろう。


パフェのサイズがおかしいくせに俺と食い終わるタイミング同じって。どういう事なんだ、全く。上から崩せばミスもない、プロかアンタは。

しかも、帰りに和菓子を買って帰る、と。どういう事なんだ。

エゴは誰でも持ち合わせるもの。それをひたすらに通して通し続けた結果が、オデット。この例はいくらでも存在するもの。何の話だ。
行動に移し続けてきた。何を指しているのかは。

ノルンの事。助けを求めない、そう言ったんだっけか。それは俺を通しての言葉だと、助けを必要としていた、ようにも聞こえた。俺は大した返事は返せやしなかった。何も聞き及んでいない。どれも中途半端ならば何も口に出さなければいい、それで、正解なんだ。


もしも、は考えない。

全部は此処で起こっていて。






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あきゅろす。
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