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アンゼル


──アンゼル=アゼラスト=アランベルト──


「すげぇ筋肉っ!じゅるり」
「喰う為に生きてんだぜぇ?喰わなきゃ損だろ。食物連鎖って言葉知ってるか?んや、言ってみたかっただけー、ニシシッ」
「てめぇらは"衣食住"だけど俺様は"食食食"なのっ!一緒にすんじゃねぇっ」
「理性さえ持ってりゃ喰われねぇ、って思うのはちょっとした勘違いだぜ?俺様を忘れてもらっちゃ困る」




パラディンイーター、騎士喰らいのアンゼルの名を持つ。

黄金色の眼、毛並みが整えられていない銀のボサボサ長髪に銀の体毛、全身に刀傷跡、黒茶のボロ切れを好んで着用、ズボンの沢山付いたポケットには律儀にもコンパクトな皿やナイフやフォーク、そしてよく分からないガラクタが詰まっていたりするが動きに支障の無い程度。両腰には荒布に包まれた二対の業物がぶら下がり、そして銀色の尾がボロ切れからはみ出ている。基本的に素足。

鶏肉ってうめーな!あれ?これって筋肉なの?じゃあ他の動物の筋肉も食ってみるわ!うめーっ!これもうめーっ!あれもうめーっ!強い動物って筋肉デケェしうめぇってかマズいのあるけど筋肉喰ったら筋肉付くよな!あれ、うちの国の騎士団ってつえーし筋肉めっちゃ付いてね?からの食人趣向に走った狼。
元々はモルンニア育ちであり、とある家庭の養子。出稼ぎに向かい北西の帝国の騎士団に所属、そこで殺人、食人事件を引き起こし指名手配犯となっている。

最低最悪単純回路のカニバリズム狼獣人。大量の騎士の筋組織だけを斬り裂き剥ぎ取り食した異常者。とっても元気。筋肉大好き。結局食う為だけに特化して鍛え上げられてはいる為に否応無しに細マッチョ、自分の筋肉には興味が無い模様。
多くの騎士を殺し喰らった事で有名だが、その他冒険者等も沢山食べている模様。旅人は意外とヒョロいから好きではないとか。重犯罪者とかもそれなりに鍛えられていたりした腕で殺しを行っている傾向にある為、それを喰らう為に盗賊団という組織ぐるみで行動、殺す場合は筋肉だけは食料として貰うという食欲的な意味での筋肉中毒。ボディービルダーとか見ると涎が出る。"そのままの意味合い"での食欲的な意味で。
メルガス盗賊団古参、リザルグの信頼する"斬盗の右腕"でもあった男。つまり更正要素全く無し。
ビーフシチュー食べれたので更正した事にして追い出したら帰ってきたとか。

武器は常に無銘の二対鉈刀を用いている。二対の大型の片刃鉈刀の一種であり全長1.6m、大きく平べったい刀身は先端に返しが付いている。刃の及ばぬ背だけが赤土色に錆び付いており、刃は驚異的なまでに研ぎ澄まされ指を乗せて軽く押しただけで血の玉が浮かぶ程。毎日の刃磨ぎは欠かさず鋭利に過ぎる刃は常に肉を斬り断つ為にこそ存在する。どこで生産されたかも分からぬ由縁無き刃。この男には肉さえ効率良く斬れればただそれで良く、名前だけでなくどこのものかさえ関係無く飾る言葉すら無意味なものでもある。
また、腰には同じく無銘の短刀。大振りな片刃短刀であり主に肉の解体用に使われるものだが、こちらはより入念に研ぎ澄まされており職人技の域にすら到達している。筋肉組織をいかに傷付けずに切り取るかという余りにも猟奇的思考が及んだ逸品。これもどこの物かすら分からぬ刃である。

現在はイルクセルのメルガス盗賊団の拠点に居る。



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