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ギトルーザ


──ギトルーザ=ザムド=ゼルナフォード──


「…………。」
「…………ああ。」
「…………了解した。」
「…………始末書ものだな。」


元ウルリア帝国騎士団所属の部隊長であり、ウアイラの門という異名を持った獅子の獣人。第三の赤禍ツとなるものの、ペティットにての殺人歴は無い。

愛称:ギト、ごわごわさん。

年齢41歳、身長198cm、体重93kg。焦げ茶色の手入れのなっていない鬣は長い髪に続き、鋭い黄金の眼光。小さな耳に、先に穂の様な焦げ茶色の体毛が生える尾を持つ。常に悩ましくも眉間に皺を寄せ、百獣の王とすら呼ばれた貫禄が浮き彫りにされる威圧感があり、その栗色の体毛の下には歴戦にて積み重ねた重圧な筋肉を備える。

ペティット自警団員歴16年目(2014年段階)の団員。自警団内では仕事に堅実、口出しも少なく基本的に見守る様な立ち位置ではあるものの、この街を守るという使命が行動要因である為に監視から調査、無力化制圧その他様々な事柄に個人で手を出している。得意分野は制圧戦。
17年前にこの街に来たが、それ以前の事を語ろうとはしない。唯一その手にする武器だけが、女神への忠誠と絶対服従を国民に強いる遠い紛争中の武力国家ウルリアの高位騎士に与えられるものだとのみ分かる。

ペティットへと辿り着く前はウルリア帝国にて騎士団を束ねており、熾烈な戦いに身を置き続けていた。しかしながら後の妻となるリゼナと共にペティットへと亡命する。身分を隠しながらもペティットでの生活を送る。子宝にも恵まれるが、赤禍ツ事件によりファルベリア=シュヴァロットにより妻が殺害され、ファルベリアは後に逮捕され、娘リノンと共に二人暮らしとなる。

ファルベリアに十字架と新しい名を与え、セシリアの結婚式の報告をし、フィリスト=レガリスの事件隠蔽に対する再調査を実施するも、その真の目的はファルベリアを裏庭へと出させ、事故と見せ掛けて殺害する事であった。妻が殺害されてからの計画実行までの三年間、ゼルサリス=プロスメギテルスの作り出した短絡的な赤禍ツ化を可能とする飴を秘密裏に製造、自らに取り込み続ける事によって事件の記憶と殺意を継続させ続け、風化させず保ち続けた。しかしギガトールの活躍によって誰も殺害する事無く殺意を留め、飴を全て破棄し計画は途絶える。

その後には第六捜査隊、改名した後の第一機動捜査隊の副隊長を務める。寡黙ながらお笑い担当を位置付けられていたりいなかったり。



・武器
【断ちし金風のレヴィトニカ】黄金色の大型槍斧、ハルバード。黄金の1.8mもの長柄と、1.7mもの片刃の黄金大斧が取り付けられている全長3.5mもの槍斧。斧頭と柄頭には三角錐の大刺を持つ。斧の側面に強大な退魔の術式印が刻まれ、長柄には神聖の祝福、女神による金の風の加護が施されたもの。遠い国の騎士の、高い地位への昇格祝いに送られる称号としての武器の一つであり、斬る、突く、引っ掻ける等の多様な用途に富むそれは多くの戦闘技術を修得し前線にて戦う者に与えられしものでもある。儀礼用としてだけでなく、高度な技術を持った鍛冶職人を総動員し造られたそれは恐ろしく堅牢な業物として戦場にあるべきものとしても作られている。今ではこの武器と共に与えられた、彼の異名ともされた『ウアイラの門』という称号の意味さえ喪失している。基本的に布にくるまれている。
強風の吹き荒れる空間においてはその周囲の風に加護が纏われ、周囲の全ての暴風が黄金の追い風となる魔法具でもある。祖国ウルリアにおける最大の谷、風の神の名を冠した暴風吹き荒れる砦でもあるウアイラの谷にてその真価を発揮する様に造られている。


【廻りし双銀のヴィラニス】白銀色の大型槍斧、ハルバード。白銀の1.8mもの長柄と、1.7mもの片刃の白銀大斧が取り付けられている全長3.5mもの槍斧。斧頭と柄頭には三角錐の大刺を持つ。斧の側面には強大な退魔の術式印が芸術的なまでに刻まれたもの。斬る、突く、引っ掻ける等の多様な用途に富む。また、1.7mの短槍斧と1.8mの短槍へと分割が可能であり様々な戦術に転用可能。基本的に分割され、刃のみを覆う簡易鞘に納められ背負われている。祖国ウルリアにて造られたもの。

【囀りし風下のスワロア】黒銀色の大振りな片刃短剣。全長30cmであり刃渡り15cm、柄頭には緋い宝石装飾、剣身は木目模様を持つ堅牢な自然鉄にて造られており、斬れ味と強靭度の両立を保つ為に設計されたもの。美しい剣身も相まった美術的価値のある短剣だがその真価は戦場でのみ発揮されるべく存在する。祖国ウルリアにて造られたもの。


・その他
【赤き禍つ呪い/赤禍たる死撒き術/赤禍ツの呪い】精神干渉系の呪いにして禁忌呪術の一つ。主に効果としては殺意の増幅。一般人への効果の程としては無意識下にも発動し、赤の他人、家族、友人、親友関係無く殺したいという衝動を引き起こさせるもの。あまりにも強大に過ぎる精神操作系呪術式であり禁忌呪術式分類のものではあるが、相当の精神力により抗う事は可能だが殺意は呪われている間、付き纏い続ける。術式媒体をお菓子とし無数に分解させ段階的にした上で、大切な者の死による負の精神力を原動力とした血の呪術式にて起動させる設計でもあり、現在"飴"として存在する術式印は同じく赤禍ツとして呪われているゼルサリス=プロスメギテルスの開発したもの。古典的術式の一つであり術者の死にて呪いが解かれる為、ゼルサリスが死んだ今では赤禍ツは全て消滅している。
しかし飴玉の術式と負の精神力、血の呪術式の記憶にて同等の衝動を得る事は可能であり、飴玉として分解された術式を取り入れる事により殺意を持続する事が可能。しかし明確な呪術者が居ない今では、飴から呪いを取り入れたとしても取り入れた術式が崩壊し続ける為、飴玉が無ければ殺意を持続不能でもある。
現在赤禍ツと成り得る要素は、記憶に血の呪術式、そして飴玉からの術式のみでありそれでいて時間制限付きという要素が連なるものでもある。ファルベリア=シュヴァロットの前例通り、殺意の侵食度合いにて脊髄に沿って体毛が血の様な赤に染まるのが特徴でもある。

愛用していた煙草はActinidiA-No.7(アクチニジア-ナンバーセブン)。娘が出来てからは吸わなくなった。



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あきゅろす。
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