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 すっかり夜も更けた深夜1時。
 明日からテストだというのに今更足掻いたって仕方がないとベッドの上で一人ゲームを楽しんでいる俺。親が勉強しろと煩いから部屋にこもってみたものの、勉強する気になんてこれっぽちも起きなかった。
ふと窓の向こう側を見上げてみればカーテン越しに黒い影が見えた。
 丁度俺の部屋と向かいに位置する隣の家の一室は鏡音リンの部屋。リンは俺の幼馴染で昔からよく遊んでいる女の子。彼女は今、どうやら最期の足掻きを見せてるらしく丁度机が位置するところに影が見えた。


(暇だし行ってみるか)


ベッドから起き上がると窓を開け外に出る。もうすぐ夏だというのに外は少し肌寒い。屋根を移動しリンの部屋の窓の前に立つと、窓をノックする前に影が動き、カーテンの隙間からリンの顔が覗いた。
リンと目が合った瞬間、彼女の口が「あ」と開くのが判った。俺は「あ」「け」「て」と口を動かす。するとリンは慌てて窓を開いた。


「どうしたの、こんな時間に」


窓から学習机の上に移る俺を見ながら、リンは不思議そうに声をあげる。


「別に暇だったから」


正直にそう答えると「明日テストなのに?!」と驚かれた。


「俺はリンとは違って無駄な足掻きはしないタイプなの」

「ちょっと!その言い方ってまるでリンの勉強が無駄みたいじゃん!」

「違うの?」

「違うもん!無駄じゃないもん!」


ムキーと怒るリン。本当かよ。
解答欄が真っ白なプリントを指差し、


「じゃあ、この落書きは何?」


とプリントの隅に描かれている動物や花たちの絵を見て笑うと、リンはうぅ、と小さく唸ったあと「ごめんなさい嘘です」と項垂れた。


「ほらみろ」

「そういうレンはどうなの!?」

「え、俺?」


まさか自分が聞かれるとは思ってなかった。
俺の場合、確かにさっきから全く勉強してなかったけれども、正直そこまで危機を感じていない。理数系はどちらかと言えば得意だし、暗記教科に近い歴史は前日に軽く目を通しとけばオッケー。英語・国語はまあ人並みにできますし?英語は単語と文法だけまとめれば…


「まあ何とかなるだろ」



そう答えるとリンは納得いかなそうな顔をして「いーなーレンは!数学とか考えるのが得意で!」と言って机の脇にあるベッドにダイブした。俺もリンのすぐ隣に腰を下ろし、そのまま仰向けに倒れた。


「リンだって文系得意じゃん」

「国語とかじゃ意味ないの!数学とか理論的?っていうの?あーゆーのは才能だよ、もう!文系なんて時間をかければ誰だって出来るじゃん!数学は無理。ダメ。理解できない!」

「お前感情で動くもんな」

「悪い?!」


笑っているとギロリと恐ろしい目で見られたので両手を上げて降参した。
リンはそれを見て笑った後、寝返り仰向けになる。


「あー、早くテスト終わんないかなぁ」

「だなー。親、うるさいもんなあ」

「勉強しろ勉強しろってさ。今しようと思ってたのに!ってならない?」

「あー、なるなる」

「明日の教科なんだっけかー」

「えーっとあれだ、国語と」

「うんうん」

「保健体育」

「…うげっ、忘れてた!」


だろうなー。あれも暗記教科なのにそれすっ飛ばして最終日の数学と生物のプリント開いてたもんなー。しかも解答欄真っ白。
冷ややかな目で見てやると、リンはむっとした顔をして


「そーゆーレンはどうなわけ?」


と口を尖らせて聞いてきた。


「保健体育だろー。普通に出来るっつーの」


問題ないと手をひらひらしてやる。
するとリンは「はーん」と言って口の端を歪ませ笑う。なんだか憎たらしい表情だ。
ベッドから起き上がったと思うと机の引き出しを開け、がさごそと中を漁りだし、続けた。


「そっかー。そうだよねー。保健体育はレン君の得意分野だもんねー。」

「…なにが言いたいんですか?」

「こーゆーの、見てるんだもんね?」


ぱっ、と両手で突きつけられる本の中身。
…なんだ、これ。
肌色が随分って、え?


「ちょっ、おまっ…これ、…」


エロ本ですね、わかります。
しかもなんか見覚えがあrってうえあああれえええええええええええ?


「俺の本じゃねーか!!」


なんでリンが持ってるんだ?!
ばっ、と急いで本を取り上げる。俺の秘蔵のエロ本がリンの手に渡っていることが恥ずかしいのは勿論、リンが開いたページが更に恥ずかしさを増させた。彼女が開いてたページは俺の一番のお気に入りのページで何度もお世話になったところだからだ。

(なんでリンが…!)

持っているの、という当たり前の疑問より先に何故このページがばれているかという方に焦りを感じた。
なんでなんでなんでなんで!閉じた本をもう一度確認してみる。
…ああ、俺ってバカ?めっさ跡がついてるんですけど。
開きすぎた所為で「ここ、お気に入りですよ!」と言わんばかりの跡に俺は絶望する。
このページの女優は金髪童顔でスレンダーな女の子が載っている。これがリンに似ていたからおかずにしていたなんて目の前でにんまりする彼女には絶対言えない。ああ、でも気づいてるな。うん。多分。


「…なんで俺のお宝本をもってるのかな?」


なるべく平然を装ってにっこりと話しかける。身体の周りの冷たさとは逆で、内側はとても暑い。熱くもないのに掌には汗が握られている。


「この前ね、レンの部屋行ったでしょ?」

はいはい、来ましたね。

「レンがジュースを取りに行くのを待ってたら、ぐううううううっっっぜん、ベッドの下にこの本が落ちているのを見つけまして」

確かにベッドの下にありました。
でも奥の方(壁側)にある上に使わない教科書と混ざっていたはずだから、ぐうううううっっっぜん見つけるなんてありえないはずなんですよね。

「ちょっと興味があったので拝借しちゃいました☆」


さあ犯人はだあれ?
きみは答えを知ってるね。
だってきみの目の前で
すべて起こったのだから。

さあ犯人はだあれ?
きみが答えを言わずとも
ぼくが教えてあげよう

この事件の終わりを


「…漁ったんですねわかります」

「ち、違うもん!偶然見つけたんだもん!」


リンはムキになって反論してくる。
いやいやいや、漁ったからとしか考えられないからね?偶然だなんて苦しい言い訳、するだけ無駄なんだけど。


「本当は?」

「偶然見つけたの!」


俺の幼馴染はとても往生際の悪いお嬢さんなようで、自分の意見を意地でも貫き通すつもりだ。…嘘をつく悪い子には少々お仕置きが必要ですよね?
いつの間にか恥ずかしいとかそういった感情はなくなり、変わりにリンを少し苛めてやろうという気持ちに変わっていた。まあ俺がここで攻めないと、俺が一方的に恥ずかしい思いをすることになる。そんなのは御免だ。リンがうろたえている内に立ち位置を逆転してやろう。


「ふーん?偶然見つけたんだ?」

「そうだよ!」

「でも持ち帰っちゃうなんてねー?」

「う。…そ、それは」

「リン。こういうことに興味あるんでしょ?」

「っきゃ?!」


ぐっと右手首を掴み自分の方へ引き寄せると空いている左手をリンの腰に回す。


「れ…、れん?」


不安そうに見つめてくるリンの瞳の中には俺が映っている。自分を覗きこむようにリンの顔に自分の顔を近づける。
うわ、俺。凄いドキドキしてる。これ、キスする雰囲気だよな。幼馴染だけどこんなことしてい…
色々考えているうちに俺の唇はリンのそれといつの間にか触れ合っていた。リンの唇はとても柔らかい。軽くはむはむと数回啄んだ後、右手首を掴んでいた手を頭に回し、強く押し付けてやる。それからリンの口内に舌を侵入させ本能のままに弄った。
よろめきながらも少しずつ移動する俺らの位置。
ぎし、とベッドのスプリングが軋む音。いつの間にか俺はリンをベッドに押し倒していたらしい。
口を離せば下からはあはあという荒い息が聞こえる。声のする方を見れば、頬をピンクに染め、潤んだ瞳で見つめてくる色っぽい女性の姿。

(しまった)

そう思った頃にはもう遅い。ただの幼馴染の、俺の片思いでしかない彼女に、とんでもないことをしてしまったのだ。謝ろうと思い身体を離すと、リンに跨って見下ろす形となった。

…あ。
ここで気付く俺はなんてタイミングの悪い奴なのだろう。こうやって遠すぎず、近すぎない位置でリンを見てやっと気付いた。今リンはホットパンツにキャミソールというとても薄着な格好をしている。それだけでも目に毒なのに…。

(勃ってる)

キャミソール越しでも判るくらい、胸の先端にはポチポチと主張する2つの突起。これって…乳首だよな。勃ってるってことは感じてるってことか?いやいや、緊張してるだけで、って俺なに考えてんの!見ちゃ駄目…だと判っているけれども気になる気になる気になる気になる!
リンもさっきから抵抗してこないし、これは了承と受け取っていいものか。うん、いいんだよな。思春期の俺にここまでさせといてお預けとかしたら俺は一生リンを恨むと思うね。


「リン」


名前を呼ぶと見下ろした先の身体がビクリと跳ね上がる。これから先の行為にどういう名前をつけよう。付き合ってるわけじゃないからエッチとかセックスとかって合わない気もするし。俺の一方通行だったら強姦になってしまうし…。あ、そうか


「保健体育の勉強、しよう」


にっこり笑ってそういってやればリンは自分の身体を抱きしめ「ひっ」と短く悲鳴をあげた。そんなのもお構いなしにホットパンツをパンツごといっきに下げてやる。


「やっ、…レン!やめようよ!」


リンは涙ながらに訴えてくるが無視して膝を掴むとそのまま脚を広げ股間に顔を近づける。


「汚いよっ?」


顔を真っ赤にして口では抵抗を試みているようだが、身体の方はもぞもぞと動くだけで本気で抵抗しているようには思えない。ってことは嫌じゃないってことだよな?


「ふぅん?言ってる割にはあんまり抵抗してないみたいだけど?」

「そんな、こと…ない、もん」

「そうかな?」


ぺろり、とリンの秘部を舐めてやる。リンは今までに聞いたことがないような甘い声を出して身体をぶるりと震わせた。ぺろぺろと傷を癒すように舐めてやるとリンの声はより高く、甘いものへと変化した。


「リン、気持ちいい?」

「んっ、…あ、判んないっ、よ…!」

「ずっと俺にこうして欲しかったんでしょ?」

「違っ…ああっ!」


雑誌の女優がされてたように真似してるのにも関わらず否定するリンが腹立たしく思えてきて、クリトリスと軽く噛んでやる。すると秘部からトロトロと蜜が沢山出てくるようになった。


「ど?気持ちいい?」


ちらりとリンの顔を覗きこむと、小さくコクリと頷いた。


「じゃ、勉強始めるか」


キャミソールの裾を掴み上に託し上げ、腕を抜かせる。下半身は既に何もつけていない状態だったので、簡単に生まれたままの姿となる。
やっと生え揃い始めた股間、無駄な肉のない引き締まったウェストに、少々小ぶりながらも形の整った胸。その先端にはぷっくりとピンクの可愛らしい乳首が主張している。下からゆっくりと、舐めるような目でリンの身体を追う。真っ赤になった可愛らしい顔を覗いてやれば、恥ずかしそうに、くい、と自分の服の裾を引っ張ってきた。


「レンも…」

「え」

「脱いでよ」


自分だけが裸体なのが恥ずかしかったのか、そういうとリンはふい、と俺から顔を背ける。はいはい、と笑いながら答えてやると、うん、と言ってリンも笑った。
自分の服に手をかけ、着ていた黒のランニングをぽい、とベッドの下に落とす。それからリンにもしたようにズボンとパンツを一緒に下げ、あっという間に一糸まとわぬ姿となった。


「これでいいでしょ」

「…うん」


リンは初めて見る男の身体に戸惑っているで、こっちをしっかり見てくれない。そっちが脱げっていった癖に。ちょっとむっと来たのでリンの顔を両手で包みこみ、強制的に俺の方を向かせる。


「俺の身体、ちゃんと見てよ」


そう言うと、リンは「な?!」と、より一層顔を真っ赤にして目を見開いた。


「教科書にも載ってたでしょ」


男と女の身体の違い、ちゃんと判らせないといけないよね?
静かに覆い被さりリンの胸を下から持ち上げるようにして、優しく揉んでやる。ふにふにと自由に形を変えるソレはとても気持ちがいい。


「ほら、リンのおっぱいは凄く柔らかいでしょ。だけど、俺にそんな柔らかさはないんだよ?」


胸を持ち上げたまま、自分の身体とくっつける。乳首が俺の胸板にあたった瞬間、リンは電撃が走ったような声をあげた。
自分の胸板でリンの乳首を擦ってやる。するとリンの柔らかな胸の感触がダイレクトに自分に伝わってくる。たまに自分の乳首と擦り合わせてやると、とても気持ちがよかった。


「ほら、全然違うだろ?」

「うんっ、レンの身体…意外とゴツゴツしてるっ」

「男の子ですから」


重なる感触を楽しみながらそう答えて、リンの唇を自分のそれで塞ぐ。んっ、と苦しそうな声が聞こえてくるが、最初とは違い、互いに互いを求めるような、そんなキスへと変化していた。
唇を離せば、ぷはっ、と音が漏れる。


「した…」

「ん?」

「レンの、あたってる」

「ああ」


まあ、男の子ですから。
先程と同じように答えると「さっきからそればっか」と笑われた。
確かに先程から下半身が反応して仕方がない。それは男の子として当たり前のことで、逆にこんな風にならなかったら病気ですよ。相手が好きな子だったら事は尚更だ。


「リンのここも、濡れてるよ?」


指を一本差し込めば、ぐちぐちと音を立てる箇所をかき回す。意地悪そうに笑ってやれば、リンは口を尖らせながら「女の子ですから」と答えた。先程の俺の答えと変わらないじゃないか。ついつい、ぷぷっ、と吹き出してしまう。リンは何か文句を言いたげな顔をしたが、笑い続ける俺を見ているうちに、リンもつられて笑いだしていた。

笑っている間、相手の震える身体に反応してムズムズする自分の息子。ついつい耐えきれなくなって笑っている和やかな雰囲気にも関わらず、己の肉棒をリンの入り口に宛がい、秘部をぐちゅぐちゅと往復させてやる。ああ、めっちゃ気持いい。


「あんっ!レン、いきなり…」

「ごめっ、ちょっと気持ちよかったから」

「…っもう!」


リン、怒ったか?
恐る恐る顔を見るが、リンは横を向いていて視線が合わない。しまったなぁ、と考えていたらリンの口が動いたので、言葉は聞き逃さないように耳に神経を集中させた。


「ゴムくらい、ちゃんとつけてよね」


小さな声だったが確実に聞き取れた。ああ、そうか。生でやろうとしてたことに怒ってたのか。っていっても生でやるつもりなんか更々無かったけどね。
にっこり笑って「判ってる」と言ってやる。するとリンは何か思い出したかのように「あ」と声をあげた。


「どした?」

「私持ってない」

「ああ、ゴム?」

「…今日は出来ないね」


そういえばここはリンの部屋。リンがゴムなんて持ってるはずがないし、持っていたら逆に俺がちょっと(否、相当)ショックだ。
それにしても"今日は出来ないね"っていうリンさん。ちょっとしょんぼり残念そうに見えたのは俺だけでしょうか。残念ってことは、ちょっとは楽しんでたってことですよね?俺、ちょっと自惚れていいですか。


「これは大人しく勉強しろってことかなー」

「あのー」

「むぅ、仕方…ないよね」

「すいません」

「服、着ていいかな?」

「リンさん?」

「もう、なあに?」


リンはもぞもぞと上半身を起こすともう既に終わらせる体制に入っていた。ちょっ、待って下さい。まだ終わってないからね?


「誰がゴム、ないっていいました?」

「…え。持ってるの?」


俺は目の前にいる奴に盗まれた本を取り出すとパラパラとページを捲り、コンドームが挟まっている箇所を開いた。
元々この本は"リンに似ている女優がいる"と、先輩から譲り受けたもので、いざというときの為にとゴムをオマケで貰っていた。ねーよwwwと当時は思っていたが、あの時の自分を殴りたい。ミクオ先輩、バカにしてごめんなさい。めっちゃ助かりました。お預けをくらわなくて済みそうです。


「じゃんっ」

「うわっ、気付かなかった…」

「だろうな」


俺はリンの手首を掴み自分の方へ引き寄せると、ベッドの上に押し倒した。


「…しても、いいでしょ?」


顔を思いっきり近づけ囁く。もう中断モードだったリンには突然すぎる展開だったので固まってしまった。
再びリンの性欲を復活させようともう一度キスをする。舌をいれ、歯茎をなぞり、舌を絡ませる。口内を弄る内にリンは感覚を取り戻したのか、彼女も俺を求め、背中に手を回してきた。
キスをしながら手を下の方へと移動させ、もう一度、乾き始めた蜜の部分へと指を這わせる。
まずは1本。ゆっくりと差し込み、奥まで入ったのを確認すると膣をかき回す。俺の口の中でリンが「んんっ」と唸るのが判った。
そして2本、3本と指の数を徐々に増やしてゆく。痛さは背中にまわされた手の力み具合で判断がついたので、慎重に指を押し進めた。
3本入り終わると今度は全ての指を同時に引き、出かかったところでまた押し入れる。本番と同じ動作を手で再現し、リンの膣を広げた。


「ふあっ…!なんか変な感じ…!」

「気持いいってことだよ」

「にゃ、ふわふわするよぉ…!」

「そっ?」

「ひやあああああああ!」


段々とスピードを速めてやる。するとリンはあっさりと頂点を迎えた。

たった今、イったばかりの彼女はぐったりと力なく仰向けに倒れている。俺も早く入れたいので、リンの目の前にコンドームを見せた。


「つけて」

「ん…」


目の前でヒラヒラと動かすと大人しくそれを受け取る。テスト前に付け方のビデオを見せられたので判るはずだ。まあ、復習も兼ねってことで実践でもして貰いましょうか。
リンから降り、ベッドの淵に腰を掛ける。するとリンも上半身を起こし、ベッドから降りると俺の目の前に立て膝で座った。


「おっきいんだね…」

「そう?」

「入るかな…」

「大丈夫だろ、多分」


そういえばさっきからリンは俺の上半身ばかりで下半身は全くと言い程直視をしていなかった。初めて見た男のソレに驚きを隠せないのかじーっと見つめられる。あの、リンさん…。


「恥ずかしいから早くつけて」

「あっ、ご、ごめん」


催促するとリンは慌てて袋を開け、ゴムを取り出す。出したそれをつけようとリンの指が俺のモノに触れた瞬間オナニーとは違った感覚が襲ってきた。


「うっ」

「い、痛かった?」

「違う、気持いーの」

「そうなんだ?…よかった」


リンはホッと胸を撫で下ろすとつける作業を再開させた。ゴムがつけ終わると外れないか確認するために数回扱かれた。…これ、意外と拷問かもしれない。


「もう十分確認出来ただろ?」


これ以上やられるとヤバイ。一応俺もチェリーボーイ。鏡音レンは今、大人の一歩を踏み出そうとしています。リンの前じゃ余裕ぶりたいけど正直内心バクバクだ。
本心を勘付かれないよう、ベッドに引き込み素早く押し倒す。きゃっ、という声と共にベッドが短く悲鳴をあげた。
ゴムのついた自分のモノをリンの入り口に宛がう。


「リン、いくよ?」

「ふあっ」


数回往復させた後、リンのナカに自身をゆっくりと埋めてゆく。まだ亀頭すら全て埋まっていないのに「痛っ」と小さく呟く声が聞こえた。


「も、全部はいった?」

「まだ全然」

「うそっ」

「半分も入ってないよ?」


ゆっくりとしたペースではあるが、少しずつ確実に結合部分の距離は縮まり始めている。うっすらと目尻に涙を浮かべるリン。それをペロリと舐めとってやると、塩っぽい味がした。
やっと半分はいった。報告してやるとリンは俺の首に腕を回し、ギュッと力を込めた後、手を俺の顔に移動させ包み込ませた。俺はリンが何を求めているのか察し、キスを落とした。するとリンの舌が俺の口内を弄ってきた。どうやら正解のようだ。
リンのリクエストに応えていたら、結合部分はいつの間にかあと少しで全部はいるところまで来ていた。
あと少し。ぐっと勢いを付けて押しこんでやればリンは俺の口の中で悲鳴をあげた。


「これで、全部」

「ん…。あんなにおっきいの、リンの中に入ったんだ…」

「だって俺のより大きい赤ちゃんがリンのここから出てくるんだぜ?」


"ここ"という言葉を強調するためにぐりぐりと腰を動かしてやる。うわ、ゴムつけててもめっちゃ気持いいんだけど。生だったらもっと気持いいんだろうなー。周期計算で排卵日からずらせば生でもできる…?って、いかんいかん。そんなこと考えたらいつかやってしまいそうだ。まだ次があるとは限らないんだし。とにかく今だ今!最期までやるんだろ!


「…まだ痛い?」

「あうぅ…。ちょっと、だけ」

「とりあえず一回抜くから」

「う、ん」


ずずず、腰を引く。挿れるときより簡単に抜くことができた。


「じゃ、また挿れるよ?」


リンが頷いたのを確認すると最初と同じようにゆっくりとモノを押し進める。今度は腕が背中に回され、ぎゅっと抱きしめられた。
何度も同じことを繰り返すうちに、段々とスムーズに腰が動くようになる。さっきからきゅうきゅうと締め付けられて何度かヤバイときもあったけど、ここは我慢。リンより先にイくなんて恥ずかしすぎだろjk。


「どっ?慣れた?」

「うんっ。指の時みたくふわふわしてきた…」


痛みより快感が強くなってきたようだ。そろそろ、速めてもいいよな?
俺は腰の動きを少しだけ加速させる。痛いと言わないところをみると、もう随分慣れたようだ。ならばと思い、腰の動きをもっと加速させる。速くなるにつれ、リンの嬌声も忙しないものへと変化していった。そして、俺も。


「あっ、あっ、あっ」

「り…ん…!俺、もう」

「リンもっ、もう…!」


一番奥まで挿し込むと腰の動きを止め、己の性欲をリンの中へ吐き出した。
リンも絶頂を迎えたようで、全身の力が抜けきっている。背中に回されていたはずの腕はいつの間にかベッドの上に力なく落とされていた。


「はぁっ、は…。リ、ン…?」

「レン…」

「ん?」

「なにか、えっと…言うことは?」


見下ろせば、目をそらしながら顔を真っ赤にしてそう呟くリンの姿。
言うこと…ねぇ。テスト勉強邪魔してごめん?いやいや、勢いに任せてやってしまってごめん?まあいいか。


「その、ごめんなさい?」


首を傾げてそういえば「違うっ」と言って睨まれた。一体、なんだというのだ。考え込んでいるとリンは「もういいもん」と言って拗ねてしまった。
ごめん以外に何を言えと?付き合ってもないのに半分無理やり犯してしまったことを…って。ああ、そうか。


「リン」

「…なに?」

「好きです、付き合って下さい」


自分の顔が見られないように、上からぎゅっと抱きしめてそう言ってやる。きっと俺の顔は、真っ赤なんだろうな。
しばらくすると、リンの手が再び背中に回ってきてぎゅっと抱きしめられた。




「…はい」





―――この瞬間、俺とリンは幼馴染から恋人という関係に変わった。





***Lesson






(ところでレン。テスト勉強は?)(実物を見て名称を覚えますか?)(…遠慮しとく)(今度は俺に教えてく(くたばれ)

+ + +

***Lesson (めめめレッスン)
リクエスト「リンに性教育をするレン」

妄想日和 (にさ)
http://m-pe.tv/u/?mno2



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