７
｢で･･･金返せ、だったか？｣
とりあえず少年、もとい少女がなんだか不憫だったので話を戻してあげたクロス。
｢(た･･･助かった･･･!!)は、はい。｣
そして助けられたメロ。
｢金はまだ返せん。｣
｢えっ!!｣
｢兎に角今日は無理だな。｣
｢そんなぁ･･･｣
死刑宣告だ。
自分は一刻も早くこの男との繋がりを断ち切りたい。
お金を返してもらえないかぎりそれは叶わないのだ。
｢(仕方ない･･･)それじゃあ明日は･･･？｣
｢無理だな。｣
｢えぇっ!!!?じゃあいつですか!?｣
言ってから後悔した。
｢さあ、な。｣
男の顔がそれはそれは美しく愉しそうに歪むのを見てしまったから。
暫く見つめ合った後呆気にとられているメロをよそにクロスは行ってしまった。
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