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少年少女の体育祭


時間が経つのって早いよね。



〜6,少年少女の体育祭〜




あの衝撃のカミングアウトから時は流れ、とうとう体育祭がやってきた。
天気は腹がたちそうなほど見事な晴天。
朝には景気良く狼煙まであがった。

一番最初に行われた競技女子50m走では、転ばなければいいや、というメロのささやかな目標が見事達成された。
勿論運動能力に長けている美紀は見事1位でゴールテープを切った。
メロはこの差はなんだろうか…とはあえて考えないようにした。



「あーあっつい!!」

「ねー…」

今2人は応援に回っている。
この男子100m走が終われば次は障害物競走だ。
そしてその直後に借り物競走、と二つとも出場するメロにとっては大変ハードな予定となっている。


「あとちょっとで男子終わるねー」

「うん…これ終わったら忙しいなあ…」

「ああ…メロは2連続だもんね」

「美紀ちゃんは借り物でないよね」

「私はその代わり午後のリレーでるし」


お互いの予定を確認しあっていると、ぞろぞろと走り終わった生徒達が移動してきた。

「そろそろ出番じゃない?」

「うん…そうみたい」


ゆっくりと腰をあげるメロ。

「頑張れ!!応援してる!!」

「ん…ありがとう!行って来ます!!」


気を抜けば自宅に向きそうになる自分の足を叱咤してメロは障害物競走に出場すると思われる一団の中に溶け込んでいった。












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あきゅろす。
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