[携帯モード] [URL送信]
三蔵>>甘味、甘味>>私?



三蔵が甘味の誘惑に弱いと気付いたのはいつからだろう。いつも私が縁側に腰掛け、甘味を食べているといつも匂いを嗅ぎ付けた犬の様に決まって隣りに座る(いつもは隣りになんて来ないのに!)そして珍しくもごもごと微かに恥ずかしささえ匂わせつつ小さな声で呟くのだ。

「……寄越せ」

その一言があまりにも可愛くて(横暴ではあると思うけど)私はいつもついつい自分だって大好きな甘味を三蔵に与えてしまうのだ。甘味を与えれば三蔵は暫くは機嫌よく私に相槌をうってくれて優しい(暫くは、だけど)

「…それ、利用されてね?」

折角話してあげたのに呆れたまなざしを向ける悟浄にムカついて腕を腰にあて意気揚々と告げた。

(だってね、可愛いんだもの!)
(あの三蔵が、私にお願い事するのよ!)
(あーん、だってやってくれるんだから!)
(……さいですか)





第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!