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それは残酷な事実
「カミサマは神様にはなれなかった」
崩れたお城をただ眺めてわたしは呟いた。
隣りにはクシャクシャの白衣を着た男。
「神様なんていないからね」
気怠く煙草の息を吐き出す男を尻目にわたしはカミサマが埋まった崩れたお城の断片に触れて瞳を閉じる。
緩やかな風が頬を撫でた。
それがまるでいつも貴方がわたしの頬を撫でてくれてたみたいで。
自然と頬に涙が流れた。
ねぇ、カミサマ。
神様に会えました?
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