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予習のメモ


ふぅ。

と、一息つく。

友達と別れて帰路についた私の心境は微妙だ。
お目当てのシュシュを買ったはいいが、柄が気に入らない。
しかし、新学期に向けて春らしいシュシュがどうしても欲しかったので、
友達の「これいいじゃん」の一言に背中を押されて、買った。


右肩には鞄、左手には紙袋。
紙袋には、今日買った春服が3着入っている。
シュシュは鞄の中だ。


「うーん、いや、かわいいし・・つけてる間に愛着がわく可能性も・・」


ぶつぶつと呟く。
コレはもう癖といってもいい。
考えてることが筒抜け。毎回これで損をしている気がする。


そうこうしているうちに家に着く。

私は一人暮らしだ。鍵を開けても誰もいない・・・・・はず。



なんかいるよー


玄関に。




いるよー

正確には、



「…死んで…る…?」



いや、倒れてるだけだと信じたい。



ひぃ、ふぅ、みぃ…


4人も倒れてるよ。

しかも見覚えがある人ばかり。

だか、断じて知り合いではない人たちだ。





「ばさらだー」


動揺はしていたが、
じたばたするほどではなかった。


「逆トリに関しては、毎日、予習(サイト巡り)・復習(更新チェック)をしてるもん」


考えていることは口に出す。


「訓練(妄想)通りにすればいいだけ」


カバンからメモを取り出す。
玄関開けっ放し。


「えーっと、最初は…」


メモにこれからの出来事(予想)を書いていく。

私はこうしないと考えがまとまらない。


五つくらい書いたところで…



「最初、佐助のクナイかぁ…」


足下、まだ眠る迷彩を見つめる。
たぶん、猿飛佐助。



命の危険に気付いた。





はっきり言う。

ここの切り抜けかたは教科書(サイト)によってまちまちだ。


だが、一番多いのは…


「最強ヒロイン」





私が?





彼らを


怒鳴るのか?



無理。





いくら訓練(妄想)しててもそれは無理。



だって怖いじゃん。



私は速攻で
【最強ヒロイン】
以外の切り抜ける策を練った。




そうだ…

こういうことに関して、私の閃きは半端ないと思う。


私は玄関をゆっくり閉めた。




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あきゅろす。
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