処女とオナニー
えっと……ホント酷い
精神年齢20歳以上推奨
阿部が好きな人は見ない方がいい
ミニスカポリスである俺はいつものように駐禁を取り締まっていると、ある時汚ならしい男の車のなかに見慣れないキノコがあるのを発見した。
もしかしてマジックマッシュルームの類ではないかと危惧した俺は、男からそれを回収し上司に見せることにした。
その途中、急に尿意を催しトイレにたった俺は、放尿中ズルリと尻を撫でられる感覚に度肝を抜かれる。
痴漢かと思ってもトイレのなかには俺しかいない。
次第に撫でていただけのなにかは俺のなかに入り込もうと入り口をカリカリと引っ掻き、天性の淫乱である俺はそれに耐えきれず腰を揺らすのだが、なにかは焦らすように入り口を引っ掻くだけで一向になかに入ってこようとはしない。
「ハァ…、いゃあ、はゃくぅ…、はやくきてぇ!」
尻を擦り付けて必死に誘う俺に、なにかはやっとその先っぽだけを俺のなかに入れてくれた。
「あぁんっ!いぢわるぅ、もっと、もっとほしぃのぉ!」
俺の声に答えるようになにかは挿入を深くし、次第に俺の体が浮き上がっていった。
いやらしい指人形のようになった俺は自らも腰を動かし、絶頂に向かっていった。
「ぁっ!だめっ!もぅイクぅ!!…………………あっ!!」
射精しようと腰を震わせた俺は、突如ペニスに巻き付いた圧迫感に阻まれ、身悶えた。
「ひゃあー!らめぇー!はずして、イカせてぇぇぇ!!」
暴れる俺はその圧迫感の正体を取り払おうとして、やっと今自分の体をまさぐっているのがなんなのか気付いた。
先程回収したキノコが枝分かれし、触手のようなものをだして俺の体をいぢめていたのだ。
「ひゃだぁ!おれ、きのこに犯されちゃうよぅ!だ、だれかたすけてぇ」
しかし普段使われていないトイレに、そんなタイミングよく人が来るわけがなく、俺は触手による責め苦にたっぷりと濡らされることになるのだった。
<中略>
「タカヤッ!大丈夫か!?」
「はるなぶちょお…」
二十四回目の絶頂を迎えたとき、たまたま現れた榛名部長に颯爽と助け出された俺は、勇気をだして以前から抱いていた俺の気持ちを榛名部長に伝えるのだった。
「はるなぶちょお…、いえ、もときさん…おれ、前から、あんたのことが…」
「みなまでいうな!そんなこと、昔っからわかっていたよ」
「えっそんな…」
「俺もタカヤとまったくおんなじ気持ちだよ」
そうして熱烈的なキッスをされた俺は身も心も元希さんに捧げる決心をし、目からは涙が溢れた。
「うれしい!もときさんっ」
感激のあまり元希さんに抱きついた俺は、自分の尻を伝う冷たい粘液に身を震わせた。
「あっ…」
「どうした?タカヤ」
「ぁの、その…、た、タカヤのなかを…もときさんのオチンチンで、き、きれいにしてくださぃ…」
そう言った俺は誘うように元希さんに向けて腰を揺らして見せた。
「…」
「…」
「…」
「…タカヤ、ごめんな」
知らねぇよ!
榛名はごくまれにこのように自分の妄想のなかで俺がどのような恥態を晒し、自分がそれにどんなに興奮したか、どのようにオナニーしたのか俺に懺悔してくることがある。
猥談としてではない。至極真剣な顔をしてだ。
榛名がどのような心情でこのような懺悔を行うのか解説すると、榛名は一番好きな相手(つまり俺)だけは、頭のなかで汚さないという誓いをたてているらしく、汚す度にリアルな俺に許しを求める。
俺は榛名が何をオカズに抜いていようが頓着しない。長澤だろうと綾瀬だろうと、もやしだろうと人参だろうと勝手に抜いとけってもんだ。
その代わり、俺も自由にやらしてもらう。
ガッキーだろう相武とだろうとパセリだろうと大根だろうと何で抜いていても文句をいわれる筋合いはないし、あまりにナマ感に餓えたら風俗にもいく。(これは榛名には一生内緒。バレたら良くて殺される、悪くてパイプカットの運びとなるだろうから)
「いや、謝られる意味がわかりません…」
榛名の脳内にはミニスカポリスの俺が在中していると思うと微妙だが、正直どうでもいいという感情の方がデカイ。
「そ、そんなこと言うなよ!ちゃんと謝っから!許してくれよ…」
罪悪に濡れた目で掴みかかってくる榛名は旋毛から爪先まで真剣そのものだ。
「俺もうタカヤでは抜かない!宮下先輩でしか抜かないから!」
ちなみにこの台詞は懺悔の度に使われる台詞で、「宮下先輩」の部分には榛名が今お気に入りのAV女優の名前などが入ることもある。
「いや、好きにしてくださいってーか…、別にどうでもいいですおれ」
自分の頭のなかでした誓いは、自分の頭のなかで完結してくれ。俺を巻き込むな。
毎回そういう感情を隠すことなく対応しているのだが、榛名は
「…拗ねんなよ」
と。
きけよ!人の話!!
どーでもいいって言ってるだろ!
本当にこの人の目と耳は正常な機能をはたしているのだろうか。
俺のどこが拗ねている!?
むしろアンタの利かん坊っぷりにムカついてるよ!
「ちょっと、元希さん。許してやりますから、しばらく俺の話ちゃんと聞いてください」
「許してくれんのか!」
大体リアルな俺にいつも散々な無体を強いておいて、頭のなかでちょっと汚れたくらいなんだというのだろう。
その優しさをこっちの俺にも少し分けて欲しいものだ。
「はっきり言いますから耳の穴かっぽじって、フラットな目線で聞いてくださいよ」
「ふらっと?」
「俺はアンタが何をオカズにオナニーしようとどうでもいいです。拗ねてるとかでなくて」
「なんで?」
「…なんでって…。アンタだって俺が何で抜いてようがどうでもいいでしょ?」
「…」
「だから俺もどうでもいいんです。どうぞ、宮下先輩でも俺でも好きに抜いてください」
「…タカヤってオナニーすんの?」
子供のような口調できいた榛名の黒目は夜空のように輝いている。
あれ?俺もしかして墓穴掘った?
「タカヤは何考えてオナニーするんだ?」
榛名の目は「…元希さん」という回答を期待している。
そんなわけねぇじゃん。アンタの何を想像すれば抜けるんだよ。
っていうか、アンタは頭のなかで俺を汚さないって決めてるくせに、俺の頭のなかでは自分を汚して欲しいのか。
「…いや、内緒、でっす」
榛名の目をじっと見ながらいかにも思わせ振りな返事をすると、俺の思う通りの勘違いをした榛名は「なんだよー!はっきり言えよー!」と上機嫌に笑った。
「タカヤ…、じゃあ俺もお前で抜いていい?」
「はい…。グチャグチャにしてください…」
景気よく一発抜いて今日の話はすべて忘れろ。
百人中九十九人が爆笑ものの俺の言葉をお気に召したらしく、ビリビリと体を震わせた榛名はうっとりと俺の手に指を絡めた。
「これからもずっと俺で抜けよ…」
いや、ずっとも何もアンタで抜いたことなんてねぇよ。むしろ萎える。
さっきまで俺の掌でくるくると踊っていたはずの榛名は、敏感に俺の心を感じとるとギリッと手に力をかけ始めた。
「もし、女で抜いたりなんかしたら…」
力を込められた指は俺の末路を表すように捻れ、歪に形を変えている。
とりあえず俺が早急にしなければいけないことはPCにはいったエロデータをUSBに移して、原本は消去しなければいけない。
あと、風俗のポイントカードをより榛名の目に届かない場所に隠し直そう。
虎みたいな顔をした榛名に押し倒されながらそんなことを考えた。
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