君がほしい・後
・内容がない
・エロしかない
・エロもなんかキモイ
・あまあまがない
・むしろ鬼畜臭の方が強いかも
・あまあまがない
・あまあまがない!どこいきやがった、アイツ!
前半からすでにあまあまではねーじゃんという貴腐人はどうぞ
なんだろうこの感情…
si・ni・ta・i☆
「……あぅ、は……」
ベッドに押し倒され、榛名の固い手のひらが腰を撫でる。
普段ならそんな所を触られても何も感じないはずなのに、この手のひらに触られると無意識に体が跳ねてしまう。
「……ん、……ときさん……」
「かーぁい……」
によんと嫌らしく榛名が笑う。
本能のままに澱んだ瞳は過剰なまでにサディスティックだ。
正気を失っているその瞳に、全く馬鹿だなコイツは、と阿部は思った。
お見合いするなんて勘違いして、こんな変なモン持ち込んできて、俺に騙されてまんまと自分で飲んで……、全く完全なる馬鹿だコイツは!
グイッと榛名の肩に手を回し強引にキスをする。
「……うぉ」
「……なんだよその微妙なリアクション」
「びっくりして」
鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔をしていた榛名の表情が、じわじわと笑みを作っていく。
「タカヤァ!」
力強く抱き締められ、ギギギと背骨が軋んだので、さっきのは甘やかし過ぎたな、と阿部は早くも後悔した。
「タカヤタカヤ、好きだ。タカヤたかやたかやたかや・・・」
ほとんど呪詛のように榛名は囁く。
ザラリとした独占欲が榛名に湧く。
腰骨までずり落ちていたジャージとパンツを、器用に動かされた榛名の足が一気に取り去った。
「オイッ、んないきなり……」
「いきなりじゃねー、俺はもう焦れてんだ」
阿部の胸の上に乗り上がった榛名がカチャカチャと自分の穿いているジーパンのファスナーを外す。
「……うわ」
現れたもののグロテスクさに、阿部はこれから行われることの血生臭さを想像して顔を反らした。
「……ぁんだよ?いっつもコレをくわえこんでんだろ、嬉しそうにグチャグチャ悲鳴あげてさ」
ふふ、と榛名は笑う。
制御できない(する気もない)欲望に自身が囚われていることを榛名は自覚していた。
「とりあえずはまず一発、上で奉仕してもらおっかな」
ムッとして結ばれた阿部の唇に先端を擦り付ける。
それだけでゾクゾクと痺れが走り、達しそうになる。
「…………やめっ」
「ハハッ!カワイクネーお返事」
「噛むぞ」
「冗談だって」
ねだるように阿部の髪を優しく撫でる。
短い髪をすくついでにうなじにまで指を滑らせてやると、阿部が震えた。
「……ん、ぅう……はぁ」
おずおずと阿部の手が榛名のモノに伸び、ゆっくりと口に含む。
「おいしい?」
やっぱりこの瞬間はいい。
こいつは外側も内側も、一部の隙もなく俺のものだと征服欲が満たされるし、いつもはあけすけなタカヤが妙に恥ずかしそうにするのもいい。
「……んぁ、か……」
「なに言ってっかわかんねーよ」
「……っ」
「オラ……、もっと深く呑んで」
ハァ……、と榛名は熱い息を吐く。
顔を反らされないよう髪の毛をわし掴んで腰を押し進めると、ジロリと阿部は言葉に出せない抗議を視線に込めたが、視線を受けて目を細くした榛名がより深く腰を押し込んできたので苦しさに目蓋を閉じた。
息が……、……しにくい……。
「俺がイケるように上手いこと舐めろよ?物足りなかったらもぉっと奥に入れてやるからな」
阿部の髪の毛を掴んで頭を固定すると、先っぽをぐいぐいと上顎に擦り付ける。
「……がっ、……はっ……」
阿部の口のなかで混ざりあった唾液と先走りが唇の端から溢れた。
榛名はそれを指に取ると、ペロリと舐めとった。
甘い。
「な、今、どういう気分?」
「……ハァ……ン、フゥ……」
「……なぁ、ってば。人の、チンコくわえるのって、どういう気分?俺、そんな
こと、したことねぇから、わかん、ねぇんだけど」
所々息を詰めながら榛名は言う。
「……ハン、タ……、サイッ……ヘー……」
歯をたてないように気を付けながら、憎々しげに阿部が答える。
こんな無礼な男のモノ、噛んでやるのが一番いいのだが、それはあまり可哀想でできない。
「あっそ」
朗らかに榛名は笑う。
「んっ……ぎっ!……や、くるっ……!」
榛名のモノが勢いよく口、といわず喉の奥にまで無遠慮に押し込まれた。
「ちょっと可愛いこと言ったら優しくしてやったかもしれないのに。……んな、可愛くないこと言われたら……、可愛くなるまで虐めてやんなきゃいけねえよな?」
うんうんと榛名は一人頷く。
そして動かしやすいように側頭部の髪をわし掴むと、阿部の顔を跨ぐような態勢になった。
苦しそうな阿部の顔が見えにくくなるのは惜しかったが、ハッハッという苦痛に満ちた呻き声は聞こえていたのでそれで良しとする。
「じゃ、動くから。最後は飲み込めよ。……まぁ、嫌だっていってもやらせるけど」
「……ん、む……っ!」と阿部が何か言ったが(おそらく制止を懇願する言葉)、なんだろうとこれからやることに代わりはないので無視して玩具のように阿部の頭を動かす。
限界まで阿部の顔を腰に押し付けると、柔らかい口腔が榛名を受けとめ、締め付けた。
グリッと柔らかいところに固いものを押し付けられ、阿部の喉から唇までがビクビクと痙攣を起こし始めた。
「はは、ヤーラシぃ。上の方も、キモチイと、こうやってヒクヒク、喜ぶんだな。お前の、くち」
腰をグラインドさせて、いかにも苦しそうに吸い付いてくる咽頭を無理矢理広げる。
「うっ……ぶっ!……カフッ!」
榛名のモノに圧迫され、行き場をなくした空気がゴボ、ともゲブ、ともつかない音をだして阿部の鼻腔内で弾けた。
汚い顔だ。
汗まみれだし、涎まみれだし、鼻水まみれだ。
「……ふ、……その顔、可愛いぜ」
もっと可愛くしてやる、と思いながら、腰を回す。
「……やっ!……ん……ぁめ……!」
グリグリと喉を拡げられると食道を破かれるんじゃないかという恐怖が阿部を襲う。
不意に、阿部の目から生理的な涙が一筋零れた。
「……っ!…………出す……」
ゾワリと体が沸騰し、内股が震えるのを榛名は感じた。
「……………………タカヤ?」
どろんと阿部の目が濁り、焦点があっていない。
「おーい?……トンぢった?」
勝手に気絶した罰として、もう一回突っ込んでやってもよかったが、それよりも先にやらねばならないことを思いだし榛名はベッドを立った。
まだ股間がむずむずするが、達したばかりということもあり、いくらかは普通に動けた。
飲み残しのビールと、「これで見つからないだろう」と阿部が核心を持って隠したはずのお見合い写真を手に取ると、またベッドに戻る。
ドサッと腰を据えると配慮のない動きのせいでベッドのスプリングと共に阿部の体が跳ねた。
気にせず、というよりは気付かず、サイドボードにビールを置いた榛名はお見合い写真を開く。
なかには、様々な角度から撮られた日本髪の女がいた。
淡い色の着物のよく似合う穏やかそうな女だ。
「………………………フン」
真っ直ぐに通った鼻筋に、優しげな奥二重の目、しかし小振りで厚みを持った唇にはセックスアピールがある。なにより、着物で潰してはいるがそれでも隠しきれない胸のふくらみ。
榛名は男の本能で生唾を飲んだ。
魅惑的な美人だ。
彼女の笑顔を見ていると、榛名は怒りがぶり返してきた。
大体なんでこんなもん貰ってくっかなぁ?
「俺には愛する元希さんがいますので」って突っ返せばいいじゃねぇか。
「……ん?……元希……さん……?」
ゆっくりと阿部が目蓋を開く。
「……あ、タカヤ。起きた、がっ!」
阿部の方向に向き直った瞬間、阿部のかかとが榛名の脳天に落ちてきた。
「変態。サド」
「…………テメー」
グリグリと頭を踏みつけている足を榛名は掴んだ。持ち上げて、足を開かせる。
「あっ!ちょっと、またっ……」
「まだ終わってねぇだろ」
お説教はそのあと聞いてやる。
「俺を不安にさせたおしおき、な。」
輝く笑顔で榛名は言うが、言葉の軽さとは裏腹に榛名は割りと本気だった。
阿部の結婚を想像したとき、榛名は確かに絶望の底を見た。
一度落ちたことのある場所だったが、今度落ちるときはしくじることなく阿部も道連れにしてやろうと思った。
タカヤはいっだって俺を不安にさせる。
俺がどんなにお前を好きか、知らないのだ。俺は絶望の底にだって幸せの果てにだってお前を連れていく。
お前は拒否もできないし、逃げられもしない。
いい機会だから、その事をわからせてやらなければいけない。
つまり、後ろが一番いいってことを骨の髄まで教え込んで、逃げようなんて思えなくなるまで体を陥落させる。
「飲め」
阿部の口の中に指を突っ込み抉じ開けると、その中にビールを注ぎ込む。
「ちょ、……がはっ!…………」
噎せる阿部をニコニコ見つめながら、榛名は事を進める。
中身の入っていないビールグラスはもう用無しなのでベッド外に放り投げる。ガシャンと音がした。
阿部が胸を押さえて咳き込んでいるあいだにやり易い体勢を整え、後孔に指を這わせてやる。
「なっ!あ、ぅう!」
ズププ……、とローションもなしに入り込んでくる指に阿部はイヤイヤと首を振った。
「今日は、後ろだけでイってみような?」
「は、ぁ!?……あっ、んた、なにっ……、言ってんだ!?」
「……キッツ」
「あっ、て……!……痛ぇ……」
クスリを入れてやったというのに固くひしめき合い挿入を拒む肉に榛名は指を一旦引き抜き、べろりと後ろの穴から陰曩までを舐めあげた。
「……ふっ!ぁあ!」
阿部が甘い声をあげたことに満足する。
そうそう。タカヤはこうやって恥ずかしいとこ舐められるといいんだよな。
女なんて、特に美人の女なんてプライド高いからこんなことしてくれねぇぞ。
「いい声だなぁ!タカヤはこんなとこ舐められて気持ちいいんだ?」
返答が返ってこないことはわかっていたが、あえてきく。
阿部は頬を赤くして震えているが、再びねじ込んだ指が今度は歓迎するように榛名を迎えたので、答えは聞いたも同然だ。
「……ああ!ま、……まだっ、はやっ……」
榛名は阿部を快楽漬けにするつもりだったが、少し痛め付けてもやりたかったので、やや早急ではあったが二本目を挿入する。
「はっ、い゛っ、……や、やだっ!……いたいっ!」
やっとクスリが効いてきたのだろうか?
悲鳴とは裏腹に、阿部の腰が揺れ始める。
「……あれ?痛いのもいいの?」
「ちがっ……!」
「違わなくねーよ。認めろよ、モトキさんの指がよくてよくてたまりません、って」
「ひぅっ!……そんなっ、のっ……」
態度とは裏腹に阿部の腰はもっと激しくと榛名を誘う。
「ったく、痛くしてやってんのに感じちゃうじゃどうしようもねぇな」
はぁ、とわざとらしくため息を吐いた榛名は、阿部が油断しているのを確認するとぐいっと指が一気に奥まで入れた。
「ひゃぁああん!」
「はーい、いい声で鳴けましたー」
そのままグリグリとナカを弄ってやる。
ローションを使ってないせいでキツイ。
しかし、その分阿部の体のナカを生々しく感じられるなと榛名は思った。
悪くない。
「ここ、いいだろ」
せめぎあう内壁のなかでポッコリ膨らんだ部分を圧してやる。
「ひゃっ!……あっ、やっ、」
「だめ?」
「……あん、あっ、あっ、ぁっ……」
「だめならやめちゃうけど」
明後日の方向を引っ掻いてやると、正直な腰は榛名の指を求めてよりいっそう激しく揺れた。
「やだっ!……ぁ、っ!……やめないでっ、っと!もっとごりごりしてぇ!」
「やっぱいいんじゃねぇか。ここ、わかるか?女じゃこんなとこ弄ってくんねーぞ」
正直に言えたご褒美に、ごりごりしてやるとピュッと阿部が白濁を吐き出した。
うん、いいタイミングだと榛名は悪く笑う。
自分のモノを擦りあげると、入り口にあてがった。
「やっ!……やだっ!いまっ、イッた、ばっかり……、」
「イッたばっかりで入れられるのはツラい?」
コクコクと必死に阿部は頷く。
「なんで?」
「ひ、ひぃ……ん……、そ、そ……んなの、……いえな……」
「なんでか言えなきゃ、入れちゃおーっと」
つぷ、と先端部分だけを押し込める。
それだけのことなのにビクビクと阿部の体は震え、もっと引き込もうとうごめくナカに榛名は嘘つき、と気を良くした。
「……んっ…………、ぁ……なっ、ナカにっ、」
「なに?」
「ナカにぃ……、……熱いの、入って……、またっ……、きもちよく、なっちゃうからぁ……」
「ふーん。入れられただけできもちよくなるんだぁ。タカヤは淫乱だな。じゃ、ご褒美にナカに熱いの入れて、掻き回してやるな!」
逃げようとする腰を捕まえ、一気に貫く。
「あ、あっ、あぅんんん!うっ、ウソつきぃ!」
「吸い付いてくるぜ、お前のナカ」
ガツガツと腰を打ち付けると、絞り出されそうになる。
「苦しい?」
「はっ、はいっ……。くるし、苦しい、で、す」
正直に言えば、手加減してもらえるのではないかと期待して、阿部は喘ぎながらも答える。
そうか。苦しいのか。
榛名は弱い場所に狙いを定めると、ぐり、とそこを抉る。
もっと苦しくしてやろうな。
「ひっ!や、やぁ!……ソコッ、ダメッ」
弱い場所に標準を合わせたまま、榛名は腰を止める。
「……じゃ、しばらく休憩な」
「ひゃあぁ……ぅう……ん!……まだっ、まだぁ、あたってる!」
「……オイ、せっかく俺が動くの止めてやったのに、お前が動いちゃ意味ないだろ」
揺らめく腰を膝で押さえつけて固定してやる。
「あ、ああぁ!やだっ!やだぁ!」
「やだじゃねーよ。お前が苦しいって言うからやめてやってんだろー」
「や、やぁ!ソコにあてたままやめないでぇ!」
「あれもヤダ、これもヤダじゃきいてやれねーなぁ」
動くのを止めた榛名はベッド脇に置いていたお見合い写真に手を伸ばす。
「ほーら、タカヤ。よぉく見てろー」
目の焦点の合っていない阿部にもよく見えるよう、写真を高く掲げると、メキメキと分厚いアルバムごと写真を破り始めた。
桃色に染まる阿部の肌にヒラヒラと写真の破片が落ちた。
「……あ?……なに……」
無言で榛名は写真を千切っていく。
念入りに、千切った写真を拾い集め、また千切る。執念深く。何度も何度も。
「こんなんより、俺の方が好きだよな?」
写真が1センチ角ほどの大きさになったころ、やっと榛名は口を開いた。
「好きだよな?」
否定を受け付けない作り込まれた笑顔を張り付けながら、榛名はゆっくりと腰を回してやる。
「ふっ、……ひゃあ……、ぁんっ、あっ」
「ちゃんと答えねーと、言いたくなるようにしちゃうぞ」
「ヒッ……、ひぁっ!あぅ!やっ、ダメ!ナカがぁ……、ソコッ!擦っちゃぁぁ……」
ほらほら、と阿部のだめな場所をこねくり回す。
「ほら、言ってみ。今言わねぇと、あとで泣きながら声枯れるまで言わせるぞ」
「あぁっん、あっ、あっ、」
言えよ。
熱に浮かされたせいでもいいから、俺が好きだって、言え。
…………お前が好きすぎて不安なんだ。
そのとき、ペチッと何かが榛名の頬に当たった。
見ると、阿部の手だった。
榛名はその手を凝視した。
「…………なにすんだよ」
悪い妄想に囚われる。
もしかして、「そんなこと言いたくない」って意思表示?
痛みも何も感じない小さな抵抗だったが、榛名は体が冷えていくのを感じた。
今までとは全く別の狂暴さを持った感情が芽吹く。
肩で息をしながら、阿部は涙目で言う。
「そ、そんなのっ!言わされなくてもっ、……いつもっ、思ってる……!」
ざわ、と榛名は全身が毛羽立つのを感じた。
「おっ、俺はっ、アンタ……、元希さんっ!」
首に阿部の手が回ってきて、ぎゅうと抱き込まれる。
小さな声が榛名の耳に注ぎ込まれる。
――やべ。
「ふぁああああああんっ!」
きゅうきゅうと縮こまる阿部のナカに、熱いものがぶちまけられた。
「可愛かったぜ」
うとうと(というより朦朧と)している阿部を抱きしめながら、榛名は呟いた。
すっかり性欲と独占欲が満たされている。
「…………アンタの、あの変な、クスリのせいです……」
もうすべてを投げ出して溶けるように寝てしまいたかったが、これだけは言っておかなければと阿部は口を開いた。
乱れた自覚はあるのだ。
ついでに、一回目?の最後の方、とても恥ずかしいことを言った気がする。
それもこれも榛名があんな顔するからだ。
あんな不安そうな顔……。
「……俺を好きって言ったのも?」
「……」
「あーあ、傷ついたな〜。タカヤはなんでお見合いのこと秘密にしてたのかな〜?」
ぐ、と阿部が眉をしかめる。
「好きだぜタカヤ。誰にも渡さねぇ」
「…………俺も、アンタが俺を好きでいる限り好きです」
「じゃあ、一生じゃん」
ヒヒッと榛名は笑う。
「……ばっかじゃねーの……」
フンと素っ気なくそっぽを向かれてしまったが、そっぽを向く直前の阿部の口許が嬉しさを堪えるように震えているのを榛名はしっかり見ていたので、とても幸せな気分になった。
榛名は幸せの果てにも絶望の底にも阿部を道連れにしてやるつもりだが、阿部だって榛名が許すのならずっと二人でこれからを歩んでいきたいのだ。
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