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冷たいあなたの手がいい 財前




「ねぇね、みて!」


「あ?」



怠そうにこっちを見る光に
「白い息がでるの!」
と言ってやって見せると
どつかれた



「ちょ、痛いんですけど!」


「当たり前や」



涙目になりながら鼻で笑う光を
睨みつけると睨み返された…
(怖いよ、光きゅん)



「てか、寒い」


「冬やからな」


「そんな素っ気ない返事求めてません」


「ふーん」



ちくしょう、なんかむかつく!

携帯いじってるし
またブログかよ…女か!




「ねー寒いよー」


「……」


「さーむーいー」




無視する光に負けじとしつこく言ってみると
チラッと目だけでこっちを見て
また携帯に目を戻した


うわ、なんか泣きたくなってきた

もういいもん。なんて思いながら
光を置いてスタスタ歩いていくと途中で光に抜かれた



「ちょっとっなんで抜くの!?」



「抜かれたから」



平然と言う光の服を引っ張ると
服伸びるやろ。て言って
私の手を握った



「ふふっ」


「気持ち悪っ」


「光の手、冷たいねー私のが暖かいよ」


「なまえはガキやからな」


「光が冷た過ぎるの!」


「嫌なら離すぞ」


「それも嫌!」


「なんやねん、それ」




冷たいあなたの手がいい

(…阿呆やろこいつ)



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あきゅろす。
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