ダリア 幸村
いつか倒れてしまいそうなほど儚くて
それでいて 強く咲き誇る
まるで君みたいだね
なんて笑う君のほうが儚くて 誰よりも強いと思った
「ねぇ、精市」
「なんだい?」
「…何処へも行かないで」
「ふふ、どうしたの急に」
頭でも沸いた?なんて笑顔で聞いてくる精市はいつもどうりだと思う
でも、私にはどうしても精市が消えてしまいそうで仕方がなかった
少し目を離した隙にふらり とどこかへ行ってしまう
だから私は毎日精市の所へ行く
「精市…」
「大丈夫、なまえがいるから 俺は負けないよ」
不安になって意味もなく精市の名前を呼ぶ私にそう言って抱きしめてくれた
ひどく安心する彼の腕の中で願い続けた
もう一度 テニスをしている彼がみたいと
ダリア
(なまえが俺の支えだから)
(彼のためなら何でってするわ)
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