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私だけを、愛してよ 仁王


きっと誰よりも
あなたを愛してるのは私のはずよ

あなただって本当はわかってるんでしょ?





「あ、仁王くん!」


「…なんじゃ」


「今日日直一緒なんだけどね、先生がこれ資料室に持って行けってさ!」


「それくらいなら俺一人で持って行くきあんたは教室に戻りんしゃい」



今日もまた
あなたは私以外の子に優しくする

どうして
言ったよね?

雅治は私だけのものなのよ







今日日直が一緒だと言ってきた奴がいた
別に日直ぐらい平気だが、
もし一緒に歩いてるところをあいつに見られたら
そう思うと怖くなった

きっとあいつは何処かで見ちょる

だから資料も一人で運ぶ
じゃないとあいつが怒るから


資料室に運び終わり部屋を出ようとしたらなまえがいた



「っ…なんじゃおったんか」


「ねぇ、雅治


さっきの子だぁれ?」



あぁどうやら手遅れだったらしい



「今日、日直が一緒らしいんじゃ」

「へぇ、じゃ今日はあの子と一緒にいるんだ」


「…別に、一緒にはおらんよ」


「ねぇ雅治、雅治は私のだよね?」


「なまえ、」


「許さない許さない許さない!!雅治は誰にもあげない!私だけのなのっ!」


「…………」


「ねぇ、雅治」






私だけを、愛してよ

そう言った彼女が酷く、
愛おしく感じた俺も、狂ってるのかもしれん


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あきゅろす。
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