[携帯モード] [URL送信]
屋上から愛の告白 仁王



好きなものは好きだってはっきり言わないともったいないと思うの

突然そんな事を言い出したばか、間違えたなまえは俺の大事なお昼休みを半分も奪った



「で、」


「いや、だからね?好きなものは好きだってはっきり言わないともったいないと思うの!」


「ふーん」



適当に返事してお菓子を食べてたらなまえが一人キレだした




「もういいもん!ブンちゃんのバカ!」


「…だったら言ってこい、仁王に好きだって」


「ぶはっっ!!」




俺がそう言うとなまえは飲んでた水を噴いた

うわ、きたねぇ



「な、なに言い出すのさ!」


「いや、お前が言ったんだろぃ」


「うう、」


「テレビとかみたいにすれば?」


「テレビ…」


「薔薇の花束とか、」


「…………わかった!」


「は?ちょ、まじでする気かよぃ!?」



なまえはいきなり走り出した




「…ブン太なまえどうしたんじゃ?」


「さぁ?」



なまえが去ったあとすぐに仁王が来た
はっきり言ってこいつらは両想いだ
うざいくらい両想いだ



「次体育だからみんな更衣室に移動して下さーい」



「あー持久走だっけ?」


「…面倒くさか」


「まぁそういうなって」



面倒くさがる仁王を引っ張って体育に出た




「あちー」


「…とける」





「ねぇねぇ丸井くん、なまえしらない?」


「あいつまだ帰って来てねぇのかよぃ!?」


「うんそうなの…」


「なぁあれ」




仁王が指差した方を向くとなまえがいた



「あいつ屋上でなにやってんだよぃ」


「なんかメガホンみたいなの持っとるのぅ」


「…まさかあいつ!!」





「におーまさはるぅぅうう!!」



「は?」


「ばか、おまっ」




「好きだぁああ!!!」







あぁやっちまった
ばかだとは思ってたがまさかここまで馬鹿だとは思わなかった

なんでドラマ=あれなんだよ!

まわり見てみろよぃ!
先生まで唖然としてんだろぃ!






「先生、それ貸して」


「あ、あぁ」




そう言って仁王が借りたのはメガホン
いや、まさかな?





「俺も好きじゃよー」





屋上から愛の告白
その直後、女子の悲鳴がグランドに響いた


[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!