私はお姉ちゃん
学校にて
ある日の夕方。
私は地元の第二中学校で友人と談笑していた。
「だぁーかぁーらぁーっ!
キョンはぁ!古泉と!イチャコラしてるんだって!!」
いいや、キョン君は長門に人間らしさを教えるべく放課後に長門の家へと足しげく通っているんだ!
「そんなわけない!キョンはハルヒと夫婦生活をしてるのだよ!」
「それだったらもう離婚寸前だよねー」
これはオタク談議。
私の友人達は全員オタクで、全員違う考え方。
だから、ちょっとでもオタク話がでると、今のようにオタク談議が始まってしまうのだ。
「…ーい、さわ?おーい、起きてるの?それとも死んでる?」
「痛い!殴らなくてもいいじゃないか!」
「ああ、頭痛そう…」
「だがこれは澤田が悪いな」
「ちょっとボーッとしてただけじゃないのさ…」
殴られた頭がいたい。
そういえば、CMでハルヒがでてたな。
「絶対なんか違う事考えてる…さすがさわ」
妄想少女は忙しいのです。
今日は録画していたアニメを見なきゃいけないのです。
だから…
「さらば!」
「えっ!?ちょっとさわ!?」
後ろのほうで友人が叫んでいるが、気にした事じゃない。
私には大切な用事があるのだ!
家に向かって全速力で走る。
たいした距離じゃないから10分程度で家につく。
鍵を開け、中に入り、テレビを着け、アニメを見る。これが日課だ。ちなみにわたしは一人っ子なので邪魔するガキはいない。
今日も日課であるアニメ鑑賞を始めようと、リモコンの電源ボタンを押す。
だがしかし。画面が着かない。
「ん?」
画面からはテレビが着いている音がする。
いつもなら選択画面が出て来るはずなのに…
「壊れた?」
ショックで声が出た。
ショックすぎて画面に触れる。
その瞬間、天と地がぐるりと回り、どこかに落ちていくような感覚に陥った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ハンパないG。頭が痛い。ぶつけた時の痛みじゃない、グワングワンとした痛み。
「わあっ」
ドス、と地面に落ちた。
ここはどこだ?
「ちょっと姉さん、何寝転がってるのよ」
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