[携帯モード] [URL送信]

present
遊糸に謡う 相互御礼 藍様

刻む時は、刹那。

たゆたう意識は、現実。

まどろむ約束は、遊糸、陽炎の如く。


遊糸に謡う


「…っ何が可笑しい!」

何が可笑しいのか?
本当に愚問だよ。
だって、君は死んで、僕も死んで。
彼をやっと、この両腕に抱けるというのに。
笑わずにいるだなんて、どうかしている。

さぁ、君に託そう。
君ならば、彼を助けられるから。


これは、君との、君からの、一方的な約束。

あの日は、茹だるような暑さに、対照的な室温。
深く繋がったまま、消えてしまいそうな君を強く抱き込んでいた。

「俺は、直ぐには消えませんよ。…まぁ、暫くしたら、貴方の前からは、居なくなるんですけど……。」

「寂しい…ですか?」

「あぁ、寂しいね。」

今だ白いままの首筋に、犬歯を宛てがうと、血が伝うよう、歯を立てた。

「…っ、恭弥さん!」

「ねぇ、居なくなるなら、僕に何か証をくれない?君が、また会いに来るって証を。」

小さな、小さな震えが止まらなかった。
君を失う事の怖さを初めて、実感した。
今だ繋がったままの身体を引き離すものが、憎かった。
けれど、君は未来のために、僕を置いて行くだろうから。

たった一つ、何か証を。

「…そうですね。俺が死んだら……」


『貴方も、後を追ってくれますか?』


「スケジュールには、少し狂いが出たけれど、有難う、幻騎士。」


彼がくれた、約束。

『俺が居なくなったら、小さい俺を鍛えて下さい。そうしたら、後を追って来てくれませんか?そして、一緒に帰りましょう。』


『愛しい、世界に。』



僕と君は、離れたりはしない。
また出会う、その日まで、世界よ、さようなら。


「任せたよ。」

それは、始まりの合図だった。

END






反省。

藍さん!遅くなってごめんね!!
相互有難う!リクエスト頂いた内容が、シリアス風味のヒバ→ツナだったのですが……
活かせてない!!
あぁぁぁぁぁぁぁぁ……
書き直しの必要があれば、言って!
駄文しか書けない私を叱って!!
藍さんのみ、煮るなり焼くなり、晒すなり、お好きに願います(笑)

此処まで有難うございます。

[*][#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!