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獄綱
2010年ゴク誕

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(微)2759表現、
27総受け表現有り。


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「ねぇ、獄寺くん…今1番欲しいものって何?」



「十代目…?」





あ、やばっ…。

直球すぎたかな?







9月9日

ボンゴレ嵐の守護者、獄寺くんの誕生日。





俺はマフィアのボスになるなんてこれっぽっちも考えていないけど、いつも俺のせいで迷惑をかけてしまっている守護者のみんなの誕生日に、お礼をしようと考えた。



山本の誕生日には、お店の手伝いと部屋の掃除を手伝った。

本当にこんな事でいいのかと尋ねたら、
「ツナがしてくれる事ならなんでも嬉しいぜ、さんきゅーな」
って言ってくれた。



雲雀さんの誕生日には、一緒に並盛の見回りをした。

「群れてる草食動物の後始末には時間がかかるからね、君にはそれをやってもらうよ。」

そう言われたものの、俺より倍程の体格の人達を移動させるのはやはり困難で、結局雲雀さんの後を着いていくだけの形となったけど。



ランボの誕生日には、いつもより大きめのぶどう飴の詰め合わせをあげた。

それと、夜は一緒に寝てあげた。
ランボは最近凄く甘えん坊だから、「何してほしい?」って聞いたら「一緒に寝る!」って即答で返ってきた。



骸の誕生日には、一日中買い物に付き合い、荷物持ちをした。


「今日のお礼です。」

そう言って夜は高級そうなお店で食事を頂いたから、俺がお祝いされているような形となってしまった。



京子ちゃんのお兄さんの誕生日には、町内30周の筋トレに付き合った。

もちろんヘトヘトになったけど、息もたえたえになったけど、最後に物凄い達成感を久々に味わう事が出来た。






「十代目?」


「…!ごめん、ちょっと思い出してた…。」



自分から質問しておいて、急に回想にふけっちゃ駄目だよね。

ごめん、獄寺くん。




「先程のお話っすけど…」


「あっ!何か思いついた?」






獄寺くんが欲しい物って何だろ…

まぁ、想像つかないから聞いてるんだけど。







「俺、」





未確認生物に会いたいとか言い出したらどうしよう…


ハルに頼んで、着ぐるみ作ってもらう?












「十代目が欲しいっす、」




「…………えっ?」











それはどういう意味…?





………って、聞かなくても本当は少し分かってる。



最近の獄寺くんは少し変だったし、






「十代目が、欲しいです。」





俺も獄寺くんに対して、出会った頃とは違う感情を抱くようになっていたから。







「…そんなの、」






ふわっ…



あ、なんか自分から抱き着くのって恥ずかしい。






「とっくにあげてるよ。」









こんな恥ずかしい事、君にしかできないよ。








「じゅ、十代目……!?」


「ははっ、獄寺くん顔真っ赤〜」




どんどん顔が赤くなっていく獄寺くんが面白くて、ついついからかってしまう。






「…―――ご、獄寺くんッッ!?ちょ、大丈夫ッ!?」



か、顔真っ赤すぎない!?

え?え?

やばくない!!?





「か、可愛い―……ッス、」




あ、




「……獄寺くん、」




獄寺くんの全体重が俺の肩へとのしかかる。



「ふふっ、」




出会った頃は怖くて、絶対関わりたくないって思ってたのに、今は凄く出会えて良かったって思ってる。



獄寺くん以外の守護者の皆にも、今は凄く出会えて良かったって思える。






HAPPY BIRTHDAY、獄寺くん。









***



その後、獄寺くん以外の守護者達には、「沢田、ツナ、綱吉(くん)の誕生日には期待していて(下さい、くれ)」と何か裏が有るような笑顔で言われたのと、

獄寺くんには、「来年は十代目の唇を下さい」と真顔で言われたのと、

「そんなの、一年も待たなくてもいいのに」ってちょっぴり思ってしまった事は、俺だけの秘密。






*end*





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遅れましたm(__)m
ものすごく…

一ヶ月経っちゃいますね(泣)


HAPPY BIRTHDAY!
獄寺くん☆




蜜玲

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