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お前に溺れた俺の蜜

ダン、ダン、ダン、ダダ…………

光の華が、冬の空へと花開く。色とりどりの、光の世界。

国の都では、冬でも鮮やかで美しい花火が舞う。暗い闇の中に忽然と開花し、そして一瞬で枯れていく。
まるで、蛍のような儚い命で。

花火を一つ、二つと数えるうちに、ふと、昔の思い出が蘇る。
都はいつもにぎやかだ。
だから余計、何も無い静かな俺の故郷のことを思い出してしまうのだ。

「胡蝶、お前は今も俺を見ているか…?」
やっと、逢えるよ……。


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あきゅろす。
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