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お前に溺れた俺の蜜
”ZERO”ウィルス
真夏の照りつける太陽が、私の白い肌にダイレクトに直射する。
栗色のサラサラした髪も、汗でべとつくような感覚。




「あっつ〜い…」




小学校から家までの距離を、早足で歩いていた。
家に着けば涼しい。
今日はおかしな天気なんだ。とにかく暑い。
最近は異常気象が続いてる。今日も学校の先生がそう言ってたっけ。


人で混雑した露天が並ぶ商店街を、海辺の方へ向かう。
私の家は、海のすぐ近く。街の外れなのだ。
隣の家ともだいぶ離れていて、街の人達からは「幽霊屋敷」みたいに言われてる。
確かにちょっと気味悪い所なんだけど。




門から玄関まで少し長い一本道を、駆け込む。
小さな向日葵が儚げに太陽を睨んでいた。
「ただいまーパパ」
二階からドタバタと足音が聞こえたかと思うと、吹き抜けになっている階段の二階から、
パパが顔を覗かせた。
「おかえり、アン」
そう言ったパパはどこか興奮した面持ちだった。
そういえば、いつも冴えない顔をしたパパが、今日は血色が良い。




「ついに出来たんだよ!!完成なんだ!!」
「え?ホントに?」
私は驚きつつも嬉しそうなパパを見る。
パパは一応科学者。って言っても、人に自慢できるような科学者じゃない。
今までこれといった発明なんかないし、まあ要するに冴えない科学者である。




「何が出来たの?」
興味津々で私はパパに問いただす。
「見せてやるから、こっちへ来なさい」
いつもの如く、また冴えない発明でもしたんだろうと思っていたけど。
パパのガラクタばっかりの薄暗い部屋に入ると、一台のパソコンが目の前に置かれていた。




「これだよ。」
と、パパが指すのは何の変哲もないパソコンなのだ。
「パソコンがどうしたのよ?」
するとパパは、パソコンの幾つかのキーを入力し始めた。
私には何だか良くわからなかったけど。
すると、画面に文字が現れたのだ。


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