過去の拍手お礼
設置記念【アサシン】
@アサシン・レイジVS神父
「レイジ……また来たのですか?」
呆れた声で神父は言った。
「なあ、オレは死んだら天国に逝けるんだろ?」
今日のレイジは何時もと違い、柔らかに微笑んでいる。
懺悔室の中――頬杖を付き、私に悪戯っ子の様に返事をねだる。
「レイジ、君は天国に逝けるよ。今の君ならね」
レイジは白くて長い指を伸ばし、私の眼鏡を掬い取った。
「あっ、何するんです?」
「返して欲しい?」
私の眼鏡に付いている鎖を指に絡ませ、上目使いに窺うレイジに苦笑しながらも「返して下さい」と優しく言った。
「じゃあ、取りに来て」
仕方なくドアを開けてみれば、腕を掴まれ――
「何時ものお礼……」
呆気にとられる私を残し、綺麗な殺人者は帰って行った。
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