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Stella
―宿命の女王―
1
空を藍色に染め上げるほどの流れ星の群。
この近辺で一番高い塔の頂上でそれを見ていた青年は溜息を吐いた。
「始まる――」
青年の心情を無視して星は降り続ける。
その夜、誰もが待ち望んだ命が誕生した。
産毛の段階ではあるが、燃えるような真紅の髪に星のような煌めく金色の瞳。
名を、ステラ・アーベンターグ・トリシュと言う。
彼女こそが、誰もが半分諦めていたこの国の世継ぎであった。
序章 End.
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