小さな蕾
笑った君の方が可愛い、なんて。
2話
「(あ、侑也先輩や)」
「あ、あの、これ…受け取ってもらえますか?」
『ふぇ?ぼ、僕…?』
「は、はい!」
『おおきに!僕、○ッフィー好きやねん!』
「い、いえ…!」
「(…やっぱあの人モテるんやな…。謙也馬鹿なくせに←呼び捨て)」
「あれ、財前やん。どないしたんやぼーっとして」
「部長…」
「いや、白石だけやないし!俺もいるっちゅーねん!」
「ああ、いたんすか謙也さん。」
「白石より前に居ったわ!」
「まあええやないか謙也。
で、どしたんや財前」
「…あれ…」
『おおきに!ほななー』
「…侑也」
『?あ、謙也くん!』
たったった
『どしたんやぼーっとして』
「いや…それ貰ったんか?」
『そや!可愛らしいやら?○ッフィー!』
「おん」
「ていうか侑也先輩ってモテるんすね」
『?何言うてんねん。謙也くんの方がモテるに決まっとるやろ。』
「「「……」」」
『たまたま近くにいたから僕にくれたんやろ。ありがたいこっちゃ。』
笑った君の方が可愛い、なんて。
(てゆうかお前ら!謙也くんに近すぎや!)
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