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これは夢



「あ」

突然皐月の膝に乗っかっていた猫が勢い良く膝から飛び降りた。



「こら、待てっ!」

「こけるよ皐月」

「へーき、へーき!夕陽は心配しすぎ!」


皐月は逃げ出した猫のあとを追いかけて自身もブランコから降りた。
そんな皐月に声をかけるととても陽気な返事が帰ってくる。


しかし人間に比べると猫はとても動きが早い生き物であっという間に猫は公園から出てしまった。



「猫ー!待ってよー!」


皐月は周りが見えていないかのように猫のあとをおい、自分も公園から出た。




抜けた先は道路



「さつ…」

その時、僕の視界に後ろからせまって来るトラックが見えた。
気づいていない様子の皐月。


赤に変わった信号機が嫌に目に付く。





「皐月っ!!」






キキイイイイイイイイ!





どんっ



バッと通ったトラックが皐月を引きずって泣き叫ぶ。



血しぶきの色


皐月の香り










「皐月…?」









これは夢?


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