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「Ah...今から話すことは全部truthだ。信じてくれるか?」
しばらくの沈黙の後、みんなを代表して三日月の兜の青年が口を開いた。
その表情は、とても真剣なものである。
「はい。話してみてください。」
「・・・俺たちは、このworldの人間じゃないかもしれねぇ。」
青年の口からこぼれたのは、アキラが予想していたものと寸分かわらない内容だった。
そう言った後、青年は口を閉ざしたままジッとこちらを見据えている。
その視線を浴びたまま、アキラは、他の青年たちをうかがった。
あるものは、地図を凝視したまま固まり
あるものは、困惑気な表情で、アキラを見つめている。
その表情に嘘は無ないだろう。
アキラはそう判断して、三日月型の兜をかぶっている青年と視線を合わせた。
「わかりました。信じましょう。」
その言葉に、兜がかぶった青年の目が見開かれる。
三日月型の兜をかぶった青年、もとい、伊達政宗は自分が先ほど言った言葉が、どれだけ非現実的であるかということを自覚していた。
最初は、自分でも信じられなかった。
しかし、自身に起きてしまったのだから、受け入れないわけにはいかない。
だからこそ、出会って数刻しかたっていない自分たちがそんなことを言っても、信じてもらえるはずがないと思っていたのだ。
それは、一緒にいる他の異世界人達も同じだろう。
「・・・こんな突拍子もないこと、そんな簡単に信じていいわけ?」
胡散臭げな表情を浮かべて、迷彩柄の青年が口を開く。
それは、アキラを敵視いるというよりアキラの言葉に困惑しているという表現のほうがあっている。
「別段、珍しいというわけではないですから。少なくてもこのエリダラーダ国では。」
「どういう意味だ?」
「そんな頻繁に起こるものなのかい?」
苦笑気味に答えたアキラの言葉に、眉を寄せる二人。
アキラは、そんな二人のほうへと顔を向けた。
「頻繁というほど、多いわけではありません。ただ、今までそういった例があったといっているのですよ。」
「正確な人数は、わかりませんけどね。」そう続けて、口を閉ざす。
再び、沈黙が訪れた空間に晃は心の中でため息をつくと立ち上がった。
急に立ち上がった晃に、青年たちの視線が集まる。
「私は隣の部屋におりますので、しばし皆さんで話してみてはいかがでしょうか?」
見ず知らずの人間がいるより、見知った顔だけのほうが話しやすいだろうと考慮してのことだ。
返事を聞かぬまま部屋から出て行ったアキラの背を、青年たちは複雑な心境で見つめていた。
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