13
話が反れたが、一応言っておこう。
俺は、こんなテンションが好きだ。
もちろん、表情には出ていない、と言うか出さないように心がけているが。
テンションの高い腐男子が総受けという妄想をすれば、内心ニヤニヤしているし、
親衛隊隊長の一途片思いや、嫌われからの愛されなど、大好きだ。
やはり腐った人間なんだと実感する思いだが、
自己嫌悪に陥ったり、虚しくなるはずはない。
俺は腐男子と言うことに誇りを持っている。
他人に軽蔑されようと、馬鹿にされようとそれで腐男子をやめるなんて、
そんな中途半端にボーイズラブを愛しているつもりはない。
……軽くどうでもいいことを語ってしまった。
そこは自己嫌悪に陥っておこう。
自己嫌悪に陥ったまま手紙を持って家を出た。
もう文章を読みなおす力はない。
まして、
「………藍河」
………この状況で藍河と話す勇気も元気もない。
と、言うのに。
なんで家の前に立っているんだ、畜生(否、この畜生は藍河に向けた言葉ではない)。
[*Back][Next#]
[戻る]
無料HPエムペ!