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『憶測での物言いは身を滅ぼす』
そう言われる意味が良く分かる気がする。
実際、確証がないことばかりを考えて泣きそうだ。
あーあ。
「別れよう、幸峰。」
か。
「お前、俺のこと好きじゃねーだろ。」
……か。
「見てれば分かる。」
…………。
藍河、お前は一体何を見てたんだろうな。
俺が藍河の別れを聞いて何も言えなかったのは何も言い返せなかったからじゃない。
声が出ないほど悲しかったからだ。
二年間、藍河は本当に俺を見ていてくれたのだろうか。
二年間、藍河は本当に好きでもない奴と俺が付き合っていると思うのだろうか。
二年間、俺が何も思わずに藍河の隣にいたと、
本気で思っているのだろうか。
『藍河、好きだよ。
まだ、中学生だけど、俺、おまえに出会ったとき、運命だって思った。
がきだけど、俺、おまえが好きだって思った。
おまえが本当に俺を好きでいてくれてるかはわからないけど、
俺は、おまえが好きだからな。
忘れるなよ。』
『俺も、高梁が好きだよ。ずっと、ずっと。……絶対、離さないから。』
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