贈する想いは
【御礼】尾花。
短文では御座いますが、皆様へ感謝を込めて。
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銀の飛沫、金の波。
風が吹き、揺らす。
規則性をもって。
ゆら、と、ゆらり、と。
うねる波のように。
翻弄されつつも。
押された背を再び伸ばし。
また、海面のように揺らいで。
眼前に広がる薄(ススキ)の原っぱ。
本日最後の陽光の煌めきを。
やわらかな秋の日射しを受けて。
美しく織り成す、疑似の波間。
「綺麗……」
「あぁ」
吐息と共に溢れた言の葉を。
彼が拾い、返した。
白く輝くその穂先と似た色の髪を。
その彼が優しく撫で、指先で。
「アレン、」
「はい?」
「綺麗だな……」
絡む事なく梳かれ、何度目か。
輝く波と同じように、白銀の髪が踊る。
さら、と、さらり、と。
「綺麗だ……」
「ね、……薄(ススキ)の話、……ですよ、ね?」
ふっ、と、やわらかく笑み零すと。
「さぁ?」と、意地悪く返され。
裏腹に優しく肩を抱かれ、引き寄せられる。
「綺麗だな……」
ゆるり、と、顔を寄せると、その頭(カシラ)にキスを落とした。
それは、それは、愛しげに、愛しげに。
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花言葉には色々とありますが、今回はお花の先生がおっしゃっていた意味を。
【心が寄り添う】 体も心も寄り添ってふたり仲良く、と。
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