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連綿たる経常 薬剤瓶。 息をするのも。 考えるのも。 未来を思うのも。 現状を見るのも。 面倒臭い。 ひたすらに面倒臭い。 追われていれば。 何かに迫られていれば。 何も考えずに済む。 それだけで手一杯で。 それだけで精一杯だから。 だから。 面倒臭い。 本当に面倒臭い。 不用意に空く時間が。 不必要なこの空きが。 無駄に。 無駄な。 考えても構わないが。 考えても詮無き事を。 不安という形で。 焦燥という形で。 心と。 頭を。 無駄に疲弊させ。 無駄に病ませて。 追い詰められて行き。 追い詰めて行くのも。 仕方が無い事で。 腹立たしい事で。 もやもやと落ち着かず。 苛々と落ち着く事無く。 安定する物を。 安心する者を。 求めるんだ。 欲するんだ。 「ユウ…、まだ、か…な」 寝台に沈み。 上掛け一つで。 世俗との隔絶を図る。 体を丸めて。 丸めて。 ひたすらに彼を求めながら。 大人しく彼を待ち侘びながら。 「ユウ。ま…だ、」 早くして。 早く欲しい。 早く、早く、早く。 「苦しいよ、ユウ…」 貴方は僕の精神の拠り所。 貴方は僕の一番の特効薬。 早く、早く、早く。 処方してよ。 貴方を僕に。 「ユ…ウ、」 薄れる薬効。 それが完全に切れてしまう前に。 「僕に、アレンに…ちょうだ、い」 ［*前へ］［次へ#］ [戻る]  |