【切手のない封書】
か
血のつながった家族にさえ執着しなかった自分が、初めて抱いた“執着”という感情。
両親が離婚を決めた日、俺は家を出た。
絵に描いたような家族の崩壊。
俺は、笑った。
そして、
両親が離婚を決めた日、俺は恋人に捨てられた。
昼ドラの弄ばれた女みたいに。
俺は、泣いた。
覚えているのは、あの人の熱。
ただ、それだけ。
←
→
7/25ページ
[戻る]
無料HPエムペ!