【切手のない封書】
ネコ −Yoshitne−


30になったら、俺は人生が終わると思ってた。
いや…終わればいいと思ってた。

結婚なんて、したくない。
自分の遺伝子なんて、残したくない。

ガキの頃から、ずっと思っていたことだ。


30を越してしまったら…俺は、何を糧に生きれば良いのかがわからなかった。
大人になることに、夢なんて抱いていなかった。


未来だとか理想だとか…


そんなの、ガキの頃の俺にはなくて。
どうしたら、自分がここに在る理由が見つかるんだろうって…そればっか考えていた。



そう、つい最近までも思ってたんだ…





こいつ…






ハルキを 欲しい って、認めてしまうまでは。








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