カレーとシチューの関係を書いて下さい


俺は、カレーが好き。
ユゲさんは、シチューが好き。


ユゲさんと付き合い始めてから、時々一緒に行く洋食屋。

ここで、いつも俺達は


「んー…っと…、本日のカレー!」

「俺は…クリームシチュー。あ、ライス付きで」


と似て非なるものを頼む。


「なぁ、ユゲさんて…」

「んー?」

「なんでいつもクリームシチューなの?カレーの方が色んな味あっていいじゃん」

「他の店だとあんまり無いだろ?クリームシチュー」

「まぁ、あんま見かけないけど。でもさ、いっつも一緒にメシ付けるしさ。たまにシチューかけて食うじゃん?!シチューなのにメシにかけて食ったら、カレーと色違うくらいであんま変わんねぇよ」


だしょ?変わんないしょ??カレーシチューだったら、まんまカレーじゃん。
どーなのよ?と、お冷やを飲みながら言ったら、目の前に人差し指を立てた手を突き付けられた。


「チッチッチッ、ユウヤくんはわかってないなぁ…」


…ユゲさん、その手振り、一歩間違ったら『どんだけ〜』だよ。


「いいか?シチューはな、牛乳と野菜の味わいがたっぷり詰まった、優し〜いお袋の味なんだよ。カレーみたいに、いっつも尖んがってないの」

「…ちょッ…お袋って!!なにそのマザコンみたいな発言!しかも、尖んがったって…なんかカレー好きな俺も尖んがってるみたいじゃん!!」

「親は大事にしないと。…って、あ。ほら、尖んがった」


楽しそうに人を指差して笑うな!ムカつく。

そうこうしてる合間に、お待たせしましたぁ〜、とウエイターが向かい合う俺達のそれぞれに皿を置いてく。ふわ〜っとカレーとシチューの香が立ち昇り、テーブルの上で混じり合う。


「さ、暖かいうちに食おうぜ」


うきうき顔でスプーンを手にする、マザコン(疑惑…)のユゲさんをちょっと不服げに見る。


「あ、そうだ。ユウヤくん」

「…?」

「これ食い終わったら、キス、してみようか」

「…へ?…へぇ〜ッ?!…」

「カレーとシチューの混じった味のキス、旨そうじゃない?…って、ほら、冷めるぞ」


なっ…何言い出すかな、このオッサン!!


ユゲさんは、シチューが好き
俺は、カレーが好き



カレーとシチューの関係?



俺とユゲさんを…
キス…させる、関係?

















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