プロポーズ、というお題で萌えさせて下さい!
大好きな人からの、プロポーズって、人生に何回あっても良いと思う。
だって嬉しいでしょ?
『大好きだから、ずっと一緒に居てくださいね』
って、言われてるんだよ!!
昨日、ゼミの女の子が、コンビニで売ってて懐かしくて〜!!と、その場にいた全員にデカイ宝石を模した指輪キャンディーをくれた。
真っ赤な、どデカいルビーみたいな飴。
俺は、こんなの見たことないけど、ちょっと面白くてユゲさんの家に持って行った。
「ユゲさん、ねぇ、手出して?」
は?って顔したユゲさんが、右手を出した。
「逆。左手」
「え。指定付きなの?」
ますます、何だよ、って顔して反対の手を出す。
俺は、パーカーのポケットに入れたゼミで貰ったキャンディーを漁る。
…あー…っと、ちょっと待て。
ユゲさんの指に嵌まんの、コレ??
ゼミの女の子達の指にすらちゃんと嵌まってなかったのを、不意に思い出して、ちょっと手が止まる。
…んー…ま、いっか。
俺に左手見せっぱなしのユゲさんに、はい、とどデカイ宝石リングを渡す。
「ん?…あ、これ、うっわ懐かし〜!!」
掌にのった、キャンディーの指輪を見たユゲさんは、それを指で摘んで楽しそうに眺め出した。
「どうしたのコレ。ユウヤくん買ってきたの?」
「ゼミの子に貰った。俺は知らないけど、ガキの頃にあったらしいよ」
「へぇー…今の子も知ってるんだ。昔売ってたんだよね、リングキャンディー。…ところで、なんで左手って言ったの?」
左手に摘んだキャンディーと、俺の顔を交互にからかうような目で見るユゲさん。
…うぁ、なんかあきらかにバカにしてるし。
いいじゃん!やってみたかったんだ、『プロポーズ』。
「あー…えっと、予行演習?」
「…ぷっ!…何の!!」
「ばっ、笑うなッ!!!」
「あはは!いや、ありがとう。大事にするよ」
笑うあいつは、透明ラッピングを被った、甘い甘いでっかいルビーにキスをした。
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