一目惚れで話しを作って下さい。
セフレって、君はどんな印象?
俺は、便利ですっげイイと思ってる。
好きな時に連絡取ればいいし、ホテル代とか割り勘出来るし?
一人でオナるのもなーんか切ないし…ヤりたい盛りの学生には有り難い。
あと、メール一通で簡単にバイバイ出来るのもいいな、気楽で。
だから俺は、出会い掲示板なるものに頼る。
いい時代だよね、携帯でセフレゲットできちゃうんだから。
実際、今まで何人かな…寝たの。
うーん…あんま覚えてない。
「20時に××ホテルで待ち合わせね。了解ー」
今日、会うコトになってる人からメールが来た。
××ホテルってキレイだし、俺好きだよあそこ。
まだ学生って言ったら、部屋代奢ってくれるって!
めっちゃラッキー!
これから、俺は30歳のバリタチだっつー人とセックスする。
「30歳って、9つ差?会話合わなかったらどーしよ。でも…ま、いっか。ヤるだけだもんね」
向こうも、会話は期待してないでしょ。
単に年下好きな人かもだし。
ヤって、合わないって思ったら即バイバイ、気に入ったら…
『また会える?すごく良かったから、またシたいな』
って、ちょっと甘える。
今日の人はどっちかな…○か、×か。
◆
◆
◆
― 20時 ―
待ち合わせのホテルのロビーで、相手を待つ。
−チッチッチッ…
…来ねぇしッ!!
約束の時間から30分、何コレ、ばっくれ?!
信じらんねぇ、いい歳こいてばっくれとか!!!
腹が立ってきて、帰ろうとしたら自動ドアから男が入って来た。
目が、合う。
「あの…もしかしたら、ユウヤくん…じゃないかな?」
…な、何この人…。
一瞬、目を奪われた。
ホストにいそうな顔とゆるふわ茶髪パーマなのに、すっごく正しいスーツの着方…なんか変だけど、ちょっとカッコイイ…
…って!そんなんイイよ、こいつかよ相手!!
「あんた?ユゲさんてオッサン。ちょっとさ、時間わかってる?俺すんげ待たされてんだけど」
名乗るより先に悪態が出る。
こんくらい許されるだろ。
「あぁ…良かった…。ごめん、途中でちょっとトラブってさ」
「30分遅れだよ30分!気短い奴だったら居ないよ?!」
「後の話は部屋で聞かせて…遅刻のお詫びに、言うこと何でも聞くから」
悪態に怯みもせず、肩を抱いてくる。
はぁ?!と睨みを利かせるけど、お構いなしの笑顔を見せられ、不覚にもまた思ってしまった。
…やっぱ、ちょっとカッコイイ…
……ね、セフレにときめくって…アリですか?
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