ロイド「あー、そういや、チェスターとニトがくっついたきっかけってカノンノなんだよな」

カノンノ「そうよ」

ロ「お前だってニトを好きなんだろ？なんでわざわざ敵、つーかラスボスを作ったんだ？」

カ「…私はニトに幸せになってもらいたいの。ニトが私を選んでくれるなら、そんなことはやらなかったわ」

ロ「…ニトの気持ちを尊重したってこと、か…」

カ「女の子同士だもん。結ばれるはずないから…」

ロ「……つらいこと言わせちまって、わりぃ」

カ「うぅん。私はニトもチェスターも大好きだから、二人ともに幸せになってもらいたい。ロイドも、だよ」

ロ「俺…？でも俺は…」

カ「ニトを好きなんでしょ？」

ロ「あ、あぁ。でも、俺の幸せを願うなら…」

カ「今まで通り、ニトにアプローチしようよ」

ロ「んん？それじゃあ矛盾しねぇか？」

カ「どこが？」

ロ「ニトとチェスターに幸せになってもらいたいから二人をくっつけた、でも俺も応援してるって…
ニトに二股しろって？」

カ「そんなの、ダメだよ」

ロ「じゃあ、どうしてだよ」

カ「ニトを巡って、チェスターとロイド、私が対立するの。これっておもしろくない？」

ロ「……へ？」

カ「ニトに危害を加えないから、ニトは幸せなままでしょ？でも私だって幸せになりたいし、ロイドにだって幸せになってもらいたいよ。だから、チャンスを与えてるの」

ロ「でも、それならチェスターが幸せから外れてねぇ？」

カ「現時点でニトと恋人同士なんだから、幸せでしょ。独り占めはずるいわ」

ロ「めちゃくちゃだな…」

カ「そう？あ、女の子同士だから結ばれないって言ったけど、結ばれなくてもずっと一緒にいることは可能だからね」

ロ「まぁな」

カ「だから私もいること、忘れないでね」

ロ「カノンノが参戦するなら、あいつだって強くは言えねぇだろうな」

カ「それは私の強みだよね」

ロ「…なんか、カイと喋ってる気がしてきた」

カ「サイクロン」

ロ「うへぇ！！？」

カ「ふふっ、冗談よ♪」

ロ「び、びびった…」

カ「じゃ、油断しちゃダメよ！」

ロ「宣戦布告だな。負けねぇかんな！」

カ「ロイドこそ！」






チェスター「あいつら…俺のいないところで…」

ニト「どうしたの？」

チ「いや、ちょっと戦いが始まりそうだなって」

ニ「無理はしないで…ね。私はあなたを応援してるから」

チ「それだけで勝てたも同然だよ。ありがとうな」

ニ「チェスター…」

チ「ニト…」

ロ「よ！真っ昼間から元気だな！」

カ「ニトっ！真っ赤な野いちごを取ってきたから、二人で食べよ！（今回はモルモもいないし）」

チ「さっそくかよ…！」

ロ「お前だけにいい思いはさせねぇよーっと」

カ「行こうっ」

ニ「う、うん…？」

ロ「俺も行くー」

カ「仕方ないなー。いいわよっ」

ニ「チェスター…？」

チ「もちろん俺も行くぜ」

ニ「…うんっ」




カ「…手強いわね」

ロ「そうなんだよ」

カ「でも、そうじゃないと張り合いがないもんね。うんっ、大丈夫っ」

ロ「こっちも強敵だな…」






fin...