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「頼むよ〜」
「嫌です。そこらへんのに頼めば良いじゃないっすか」
まわりのテーブルで飲んだり食べたりしてる奴らを睨む。
こいつらは下っ端だし、こいつらに頼めば良いのに。
俺の視線に気付いたやつが、青い顔してオーナーに話しかける。
「お、俺が買い出しに行きますっ!」
「あー大丈夫だって。いーから食ってな」
「え?あ、はい…」
おずおずと椅子に座り直すそいつ。
それとは逆に、今度はにやにやしたオーナーが札を数枚持ってやってくる。
「副総長だからって上から目線じゃ、いつまでたっても子供のままだぞー?」
「……」
身長はそこそこ平均だが、俺の身体は認めたくないが華奢だ。
ただ、喧嘩は強い方だと思うから筋肉がないわけじゃない。
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